◆北海道オホーツク斜里

                      平成25年10月9日

【第3ステージ】10月9日午前の部
 
オホーツク霊園裏。防砂堤側はもう竿が林立している。我々は侵入路から左にも右にも行けたがココは長年の釣感で真っ正面に決めた。

準備をしていると、後から来た連中が脇目もふらず我々の右側70mに入った。

するとすぐにサケが浜辺でのた打ちまわっている。棍棒でサケの頭ボコボコを殴っている(これがアイヌから伝わる鮭の〆方)その二人組の凄いコト凄いコト。ほぼ10分に1匹は上げている。


「1匹ぐらいこっちに回って来るやろ」と洋一っあんとダべっていた午前6時、洋一っあんのサオ先が大きく入った。その後ゴンゴンと叩く明確なアタリ!

「当たってる!当たってる!」と洋一っあんに声を掛ける。竿の曲がり具合は間違い無くアキアジ。

何故か俺の心臓がバクバク「巻いて!がむしゃらに巻いて!後ろに下がって!」とアドバイス。

波打ち際にサケが現れた!防寒を兼ねてウェダーを着ていたオイラは海へ入りサケを鷲掴み。そこに波が来て釣り上げたサケを洗う。



オレももう一匹欲しい。その一匹は鼻曲がりでブナが入ったオスがいい。

そんな思いでマメに投げ返していた。

一番左の赤竿にニンニクカツオをチョン掛け、30号のオモリと共にフルキャスト。

投げた瞬間に何故か釣れそうなイメージがあった。

午前7時チェアーに腰掛けその赤竿を見ていると直ぐに当たったような…?

少し待つと明確なアタリ!よっしゃ!っと駆け寄りサオを手にした。

重い!ん?軽くなった。
ラインを見上げるとふけっている
オモリの感触も無い

8号ラインが切れたようだ…と思ったら魚信が復活

そう奴はこっち向かって走っていた!

波打ち際で跳ねる魚体。薄っすらブナの入った鼻曲がり兄ちゃん72㎝の登場!

コイツだ。この鼻曲がりが欲しかったんだ!
 





【第4ステージ】10月9日午後の部

第4ステージの計画は投げ釣りで北海道ならではのホッケやらコマイ等の新種のお魚たちと軽く戯れる。

斜里から20分程走ると日の出漁港が左手に見えて来た。風も無く、暑くも寒くもない。

まずは漁港入口にある海の見える喫茶店へ。期待もせずエビピラフを注文した。それが予想に反して美味い!北海道はどこでナニ食っても美味い!

港内でアキアジがバンバン跳ねている光景を見ながら防砂堤先端へ。

先オモリ仕掛けに札幌で買ったイソメを付けて砂浜側の外海にキャスト。2本目の用意をしていると早くもアタリ。のっけから手のひらサイズのクロガシラガレイ。

次に航路筋にキャストして糸をたるませておいた仕掛けを回収。ん?重い。海面に現れたのはホッケか!?と思ったらアイナメ。

その航路筋で小さなカジカやカレイそれにギンポ。クサフグやヒトデのエサ取りも登場。釣り始めて1時間半チョロっと雨が降り出した。足下にはサケが泳いでいが、サケは要らんしこれにて第4ステージ終了。



斜里で石狩鍋の食材を買ってベースキャンプへ戻る。洋一っあんの釣ったサケを二枚に下ろし、半身2/3を刺身に、残り1/3と頭を鍋用に大胆にぶった切った。

「頂きま~す」大きく切った刺身をわさび醤油に漬けて口へ運ぶ。なんじゃ~この美味さは!!!

こんな美味いサーモン食ったことない。そりゃ今日釣ったサケをその日に食べられるのはヒグマとサケを釣った釣り人だけ。


満腹と2時起きで眠いが、もう一仕事イクラ作りがある。スマホでイクラの作り方を確認しながら、流水でチマチマ筋子の薄皮を取り除くと赤いダイヤが輝いた。

醤油・酒・ミリンを6:2:2のタレに浸して寝かす。郵送で家に着く3日目頃が一番の食べ頃。楽しみやわぁ~。

下記 写真は帰宅後のサケの親子丼でおます
その美味いこと!美味いこと!


最終日の10日は見事な快晴。北海道らしい波打つ緑の大地や、色づき始めた山を楽しみながら千歳に向かう。千歳の郵便局で鮭と荷物を送り、水族館に寄り泳ぐサケに別れを告げ、機上の人となる。

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