◆京都府加茂木津川

                        2014.07.16

小学生の頃、家族そろって私市の山をハイキングした事がある。山頂には池があっておっちゃん達が釣りをしていた。

そのそばで、僕たちはシートを広げ、美味しい弁当を口に運びながら、おっちゃん達のフナ釣りを眺めていた。

ある時、明らかにフナじゃない魚があがった

「なんじゃ?これはナマズか?鳴いとるで?」とおっちゃん達は怪訝な顔でその魚を覗き込んでいた

魚図鑑マニアの小学生だった僕はその魚の正体を知っていた。

「それ、ギギやで」と、おっちゃん達に教えてあげた

その時に出会ったきりで、数十年出会う事がなかったのだが、いつもの如くググッていたら、木津川でギギを釣るサイトに遭遇

あのギギが1時間もかからぬ木津川で釣れるんだ。

思い立ったら即行動!先々週、ミミズを掘るシャベルを持って木津川に向かった。

がミミズが居ない!里町を走り回るがミミズポイントが無い!そして土を掘るシャベルが首折れ、使い物にならなくなった

急きょコーナンでシャベルを買ったが、時すでに遅し
陽が沈み万事休す

そこで今回はリベンジだ ミミズもこっちで確保した

18時過ぎ、高速利用で木津川に向かう 

19時には木津駅前に着いた 陽はまだある 

間に合った セーフ。

川に降りられるポイントを探す 

最初のところは大阪ナンバーの車が止まっていて、川の中に入って何かを捕っている 

次に向かったポイントは一人の釣り人が椅子に腰かけ三脚の竿を見ている 

夕暮れに、虫の音を聞きながらアタリを待つ釣り人のシルエット 風情がある

そしてたどり着いたのがこのポイント
  



半ズボンとスリッパで川面に立ち、陽があるうちに市販投げ釣り仕掛け(1.5号ハリスに流線7号針2本仕掛け)にミミズを刺して超近投にキャスト

2本目を用意しているとその近投竿に軽いアタリ

しばらくそのままにしていたが小さなアタリがいつまでも続くのでリールを巻く

手ごたえは無いが、何かついているようだ。

10pぐらいのモロコのようなヒガイのような魚が来た。

2本目のサオも用意ができた7時20分、下流へ20m程キャストしていた竿の鈴が大きく鳴った!

しばらく様子を見てサオを煽る
ん? ガッチリ根掛かり?

そんな最中もう1本の近投サオにアタリが出た

下流のサオはそのままにして近投サオのリールを巻く

20号オモリの向こうに小さな黒いサカナがぶら下がっている

おっ!これはヌマチチブ!飼いたいが大き過ぎる

おっと、左のサオはどうなっている?しばらくほったらかしにしていたら…

ラッキー!根から抜けている!リールを巻くと少々サカナらしい引きが伝わる

何だ!?


慎重に・慎重にリールを巻く


サカナが現れた


「ギィ・ギィ」と鳴く30p程の黄色っぽい魚体





     ギギ だっ!




ものの15分で目的魚が釣れてしまった

針から外すのが難しい。ゴンズイみたいに毒は無いが背ビレにピンっと立った鋭い針がある

ハリスごとカットしてバケツin

写真を撮りたいがスマホの光量が足りない

仕方ない 持ち帰って写真を撮って近所の大和川支流にリリース


大和川にもギギは生息しているので良いでしょう
ただ水質が…

その後、もう1匹20pほどのギギを釣りミッション完了。早く帰ってメシでも食おう

使わなかった三脚とリュックを担ぎ土手を登り荷物を置く。上流に止めていた車を移動し、2度目の荷物を取りに戻る

仕掛けを上げていたサオを直し、川下にロングキャストしていたサオの仕掛けを回収する

ん?なんじゃ!エライ引く!バシャバシャと水面がざわつく

現れたのは40pのニゴイ


まるで海で投げ釣りをやっている感覚
実釣60分。これで十分


帰宅して荷物を整理していて…
あちゃ〜!リュック忘れた!