◆長野県喬木村里川

 平成27年5月22日

秋の北海道釣行に備え、不慣れな渓流竿の感覚をつかむため自宅近くの池にくりだした。

ミミズを餌に第一投。小さな玉浮きがのっけから走った。手に伝わる魚信。竿の感度はビンビンだっ。

細い穂先がぐにゃっと曲がる。ちょっと柔らかいか?

頭上の木の枝を気にした瞬間、魚が逃げた。ちょっと大きめのバスかな。

場所を変えて広々した護岸に移動して第一投。

予想通りウキが入った。先程のより引きが弱い。20cmほどのバスだ。続けて10cmほどのギル。そしてまた小さなバス。エサ釣りならなんぼでも釣れる。

ただもっと大きいのが欲しい。それでこそ竿テストと云うものだ。

大きく振りかぶってキャストすると対岸の枝に引っ掛かった。

竿を煽る。

あれ?ラインが…穂先が折れた?いやリリアンが抜けている。

教訓1:枝や岩に針が掛かったら竿を煽ってはいけない。

渓流竿の穂先はデリケートである。リリアンが抜けたのも穂先を折らないための仕掛けらしい。

だからミチイトを手で引っ張りハリスを切って結び直す方が手っ取り早く安全である。

さて、リリアンなんて持ってない。エイトに持ち込んで修理300円。これで渓流に行ける。

信州喬木村はそれこそ山の中。ちょうど田植え時期で、家族揃って稲の苗を植えている。


渓流に入る前、釣り竿を抱えて小さな里川に降り立った。

竿の先端部を出して付け替えたリリアンにミチイトを結ぶ。そんな簡単な作業中、手から竿が川に落ちた。

ん?ありゃ~‼先端から20cmのところで見事に折れている…。いとも簡単に折れた…。

教訓2:仕掛けを竿に結ぶ時が魔の時間。集中集中。

そこで事前に学習していた事が役立った。
それは予備竿を持って来たのだ。

予備竿と言っても2.7mのただの延べ竿。渓流竿と比べると穂先がごっつう太いが、ここに来て釣りをしないのも癪。この里山の小川で戯れる事に相成った。

土手から川を覗くと小さな魚がいる。さて正体は…

一投目から目印が動き手に魚信が伝わった。

やっぱりアナタでしたかハヤ君。


その後もハヤの連発。小さなミミズには小さなハヤ。大きなミミズには大きなハヤ。

270の竿なら取扱いも楽で、渓流ならこの位の長さがジャスト。

ただ延べ竿はやっぱり穂先が硬く、ハヤを釣るのにも糸を送り込まねばならず、魚の反発も吸収出来ない。

その後も釣りを続けていると小さなハヤを追い回す大きな黒い魚影が!ソイツを狙ってミミズを打ち続けるがソイツからの反応はなく釣りを終える。

釣り後は義妹宅から小一時間離れたかぐらの湯に向かう。

途中の遠山川に釣り人が渓流竿を振っていた。この遠山川、あとで調べると南アルプスでは名の通った名流で源流に入ればヤマトイワナも釣れるらしい。

もちろん道路脇の渓流でもアマゴが釣れるいいポイントだ。遠山郷を体感できたのが今回の信州帰省一番の収穫であった。

そして南信州では味わえない硫黄臭漂うかぐらの湯は二重丸。食したジンギスカン丼も野性味があってGOOG!

⇒山深い郷であるため、古来より熊や鹿を食す習慣がある。その獣肉の臭みをとるタレがこの地域では作られていて、秋山郷のジンギスカンは名物でもある。

さらに獣肉を追及するなら、ジビエ専門店星野屋があり野生の食指が煽られる。

興味のつきぬ山郷、ぜひまた来よう。