◆愛知 知多半島 武豊

 平成27年6月23日

 
 

自宅より2時間半、未だ竿出ししていない愛知県知多半島に珍魚ギマが釣れるポイントがあった!
それもファミリー向けお気軽釣り場。
 
地元釣具店の案内(上)のように、どこに投げてもギマのポイント!ただ回遊しているようで早朝から午前10時までが勝負らしい。

釣れる時期は梅雨季。ネット情報では6月前半が圧倒的だが、この時期は今年は南九州に遠征予定だったので6月後半に決行日を決める。

 

平成27年6月23日

午前2時、自宅を出発。名阪国道から東名阪~名古屋湾岸道~知多自動車道と乗り継ぎ、半田で降り4時過ぎ武豊緑地駐車場に着いた。

釣り人は居ないが急かされる様に荷物を二度に別け東側中央に釣り座を構えた。

昨日が夏至だったので4時過ぎでもライトは不用。

釣り座正面対岸にはコンビナートが見え、後ろは芝が広がる公園。ベンチもトイレも揃っている都会的なポイント。


30㎝近いサイズのギマとなると引きも強烈で20号遊動にハリス1.5号キス針7号の仕掛けでは少々不安があるが、キスやらヒイラギ(三河ではゼンメと言う)が一緒に釣れるのだから問題はないだろう。

前日エイトで購入しておいたゴカイとイソメを刺して、四本の竿を欄干に立て掛けた。水深は浅く、底は泥砂のようで根もなく掛けあがりもない。

アタリもなく上がってきたのがこのアナゴ。こんな小さいアナゴは記録物やで。太陽が上がってきたらこんな小さいヒイラギ。遠投で攻めていたらこんな小さいキス。足元を探っていたらこんな小さいカレイ。こんな小さいサイズばかりで何とも言えません。



時間は刻々と進み午前7時。もう3時間投げ続けているが狙いのギマは現れない。

群れで回遊するサカナ。ポイントを誤ったか?

他に移動しようかと悩んでいた時、今までと違う断続的な大きなアタリが出た!何だ何だ?この引き。今までの赤ちゃんサイズの引きじゃない!セイゴ?チヌ?

手前に来ても右に左にグイグイ走る。これがギマの引き?海面に現れた!
わぁ ギマだっ!噂に違わぬファイターだ!
強引にぶっこ抜く。立った立った。写真撮りまくり。


そしたら別の竿がゴンゴン当たっている。竿を手にしてリールを巻く。間違いない!これもギマだっ。やっぱり群れで回っているんだ。

一匹目と同じようにぶっこ抜こうとしたら…ドボ~ン。ありゃ~ギマが落っこちた。

さっきのより大きかったのに…。キス針が伸びている。やっぱり30cm近いサイズになるとキス針7号は心もとない。

今が時合いだとマメにキャストするがその後はピタッと反応がなくなった。沈黙の時間が続き小さなアタリで上がってくるのは小さなハゼとヒイラギ。事前情報のとおりこの2種がエサ取りのようだ。

 
そんな最中微妙な重みでヘンな物体が釣れた。
おぉ何十年か振りのシャコやおまへんか!

さらに写真の一匹目より4~5倍デカイ2匹目のシャコが登場
カマキリみたいな腕を持っていて、つかむのが恐いサイズ。
ちなみに写真は一匹目のシャコでカワイイサイズ。




もうすぐ10時。そろそろ納竿だ。

目的魚のギマ2匹はちょっと寂しいけれど、顔を見られただけで満足。三河の海に感謝だ。この謙虚な釣り人に海の女神が最後にどうぞとお土産のアタリをプレゼント。こりゃヒイラギだろうとリールを巻くと、少し荒っぽい引き。3匹目のギマちゃんが登場。


公園の水道で手を洗ったが、汗と潮がまとわりつくシャツを脱いで身体全身もさっぱりしたい。

最近の私の釣行は温泉とセットになっている。スマホアプリで現在地周辺の温泉を検索。近くに【ごんぎつねの湯】を発見。Let's Go!かけ流しの目茶苦茶塩辛く熱いお湯が釣りの疲れを癒してくれる。

あぁ極楽極楽。途中で休息する事もなく帰宅。

帰ってギマを捌いた。
ギマの硬い角をペンチで折り、皮を剥ぐ。ハゲみたいだがハゲの身とは全く違う。美味いという肝は小さく食さなかった。そして煮付けで食べた味は…ビミョー。

シャコも茹でて食すが、皮を剥がすのがどえりゃ面倒だぎゃ。