◆和歌山県田辺市天神崎

 平成27729

連日の猛暑。心頭滅却すれば火もまた涼し。そうだ!灼熱の夏磯に行こう!

礒の上で糸を垂れたら無念夢想の境地に辿り着けるかも

やって来たのはナショナルトラストで有名な和歌山天神崎・元島

打ち上げられた貝や珊瑚の欠片、沖縄のような白い砂浜。海は青く空に一点のくもりも無い

今日も暑くなるぞと気合いを入れ第一投
すぐにアタリが有り小さなチャリコ その次もチャリコ

シャープなキスアタリが無い そして素針が多い

市販仕掛けの針先が甘い!自作の仕掛けにチェンジ

するとモゾモゾアタリで大きなヒメジが釣れた

尾鰭の上も下も白とえんじのチェック柄が入っている
帰宅後、写真を調べてみると、ヨメヒメジという新魚と確認。プチウレシ

昇った日が後ろから射してくる頃、フグがまわり出した
これにて投げは終了

7時頃、右手に見える平らな磯場の先に移動。

本日の最たる目的、穂先が折れた渓流竿の調子具合と熱帯魚釣りだ 

撒き餌を打つとエサ取り達が集まってきた
今日はコイツらがターゲット 

その8割がネンブツダイ 1割がコバルトスズメ、あとはオヤビッチャにカゴカキダイの幼魚、それに小さなタカノハも見える おっ、ハゲもやって来た

撒き餌の周りはこんなに賑やかなのに釣れてくるのは百発百中ネンブツダイ

狙いのコバルトスズメを釣るのは至難の技

手持ちのタナゴ針が風で飛んだりシャツに引っかかったりトラブル続きで無くなってしまったのが痛い

おっと、釣れない瑠璃色集団と遊んでいる場合じゃない。干潮の10時前だ タイドプールのある天神崎に向かった

炎天下、真夏の磯にしゃがみ、潮の引いた水溜まりに短いタナゴ竿に小っちゃなアミエビを3号袖針に刺し、狙った魚の鼻先に持っていく


① 真っ先にエサに飛び付き簡単に釣れるクモハゼ


②黒地に輝青の斑点と長い背鰭が美しいホシハゼ


③赤い斑点を散りばめたスリムなクツワハゼ

タイドプールはハゼ属のパラダイス

そんなこと夢中に2~3時間繰り返していたら真っ黒くろすけになってしまった

UVカットの長袖シャツは塩を吹き、短パンは磯に引っ掛けてズタズタ

少年のように無心に真夏の一日を楽しんだオッサン

心頭滅却すればやっぱり火も涼しかった