◆石川県加賀片山津

 平成28年6月3日

第二京阪、京滋バイパスを通って名神に入ったが、昔は先記二つの高速道路なんか無かったよなぁと感心して己れの年を知る。

長浜や安土、姉川と戦国由来の地に想いをはせ、北陸道に入ってどこやらのSAでシートを倒す。そしてどこやらの海の見えるSAで朝食を食べ、またシートを倒す。

仕事を終えての直移動。休み休み午前8時前、何とか片山津に着いた。

インターを出て信号を右折したらすぐ海側に入ってゆく川沿いの道がある。

そこに目的のエサ屋があるのだが、営業時間が8時半。

ただ、お婆ちゃんの気まぐれで開店時間は定かではないらしい。

ナビが示した場所に来たらやはりまだ店は開店していなかった。

車外に出てエサの自販機に向かうと車が通ってきた方からお婆ちゃんがトコトコとやって来た。

「おはようさん」とご挨拶。もしや…時間はまだ8時になったところだけど…

「待ってや。今開けるで」と。まさしくお婆ちゃんの気まぐれで店が開く。

10投だけと決めていた。
だから300円のゴカイで十分。

ビーチでのキス釣りは当たりはずれが大きいが釣れなくてもOK!この青空の下、加賀の浜に足跡を残せたら良いと浜に立ち入った。

めちゃ天気ええやん!


風も無く雲ひとつ無い快晴。でも、しっかり波はある。


さっそく市販5本針仕掛けをフロート改造天秤にセットしてフルキャスト!

ガチャガチャと竿がぶれた。

確認するとガイドの止めが甘く、きっちり飛んで行かなかった。のっけからミスキャスト。やっぱりサーフは鬼門?

投げ直して二投目。
青い海に吸い込まれた仕掛けをゆっくりゆっくり引きずっているとブルブルときた。
PEラインと改造天秤が相まって感度良すぎ!

加賀での貴重な一匹目なので追い食いさせることもせずラインを回収。

白く砕ける波の中から17cmほどの綺麗なキスが現れた。ほっ。


複数狙いを目論み三投目はさらにゆっくりリールを巻くがアタリもなく仕掛けが海底のうねりで絡まって上がってきた。四投目は2色でブルブル、波打ち際の力糸辺りでブルブル。ピンギス1匹とクサフグが2匹。手前のアタリがクサフグだろう。


10mほど左の砂地へ移動しての第5投はフグのみ。

第6投はピンギスとフグ。キャッチ&リリースで予定通り10投で終了。

安宅の関に立ち寄って小松海岸で5、6投。
ここでも釣れるのはチビキスとクサフグ。

快晴の青空の下、綺麗な浜で綺麗なキスと遊べたことに感謝して石川県を離れ、まだ雪が残る白山を仰ぎながら飛騨高山に入る。

道中、自然薯の専門店を見つけて昼飯。


森の水族館という看板に誘われ古民家に立ち寄る。
乗鞍岳を見ながら足湯につかり安房峠を越える。

ノープランの気まぐれドライブ。
海も良いけど山も良い。今日は断然、山気分!

飛騨の山郷はいつもやさしく僕を迎えてくれる。

最終的に釣りよりも山での想いが残った石川から富山・岐阜を回って長野に帰省するという大回り日本海釣行だった。