◆埼玉県渡良瀬水系

 平成28年6月6日

梅雨入りした昨日栃木に来て古河市内のホテルに宿泊。
前々日は塩尻、明日は川崎のホテルに宿泊予定。

何やらサラリーマン時代の出張状態。

さてなぜ古河で宿をとったかと言うと渡瀬遊水地の近くだったから。

利根川へと続く渡瀬川は明治期、足尾銅山の鉱毒に汚染され、その処理として活用されたのがこの遊水地。

「地」といっても「池」ラムサール条約の保護湿地帯でその広さは下記の関東Mapでも確認できる大きさ。


ここに1mを超える怪魚ハクレンが釣れる。
ほら死骸が池の角に漂っている。


このハクレン、植物性プランクトンを食すためヘラブナやコイと似た釣り方となる。

マッシュ系のエサを螺旋に絡めバラけた際に発泡玉を付けた針を吸い込ます独特な釣方。

リールに3号磯竿、ウキ止めもオモリも練り餌を作る洗面器も用意した。

さぁ釣ろうと駐車場から池に向かうと鉄の門が半閉まり。

注意書看板に午前9時30分からの開園って書いてある。
さらに月曜日は休園ってどう言うこと?


広い池を見渡しても誰一人釣りをしていない。

知らない場所での予想外の展開。

少し時間をずらし、とりあえず他のポイントで竿を出そう。

利根川と渡良瀬川の合流付近に止水池をGoogleMapで見つけ車で向かうと[へら鮒の里]と看板が出ている。

池をぐるりと回るとヘラ釣師が5、6人竿を出していた。

後ろで様子を見ていたらダブルでヘラブナを釣り上げた!
隣のオヤジも竿を曲げている!

魚影は濃い!

池の対岸に回りオイラも釣座を構える。
ここでハクレンは無理だろうから狙いはヘラブナ。

持参していた竿を伸ばし適当に仕掛を作り、グルテンをこねこねして池に投げ込んだ。

二投目だった、セルウキがツンと入った!
でも合わせられない。

三投目もウキが入る。
やっぱり合わせられない。

むかしグルテンでフナを簡単に釣っていた記憶があったけど難しい(ただ今思うと、あれはマブナだった)

「鮒に始まり鮒で終わる」

全く合わせるタイミングがわからない。

そうこうしているとアタリが無くなった。

めげずに黙々と仕掛けを打ち返す。

エサの固さや棚を変えたり、打ち込む場所を変えたりしているとウキが水中へ入っていくようになった。

ただやっぱり魚がのる感触はない。

カッコウとウシガエルの鳴き声、そして池と渡良瀬川の間を走る東武日光線の電車の音が聞こえて来るだけで魚が暴れる水音は全く聞こえない。

2時間近くやってついにギブアップ。

ハクレンを見送りフナでも確実に釣ろうと予定を変更したがみごと丸坊主。

ヘラブナって難しい。
そして釣れなかったからまた挑戦してみたくなる。
釣りってそういうものだ。

この止水池から再び遊水地に戻った。

ただ、もうハクレンを釣るパワーは残っていない。

池の外周を流れる川(堀?)の埼玉県エリアでちょっとだけ竿を出し駐車場に戻ると釣り人発見!

「おはようございます。月曜日休園となってますが釣り出来るのですか?」と訪ねると

「お早うございます。あぁ、出来ますよ」と答えフライロッドを手にして遊水地に降りて行った。

ここでもう一つ問題点が…。
三つに区分された広大な遊水地で釣りが出来るのは下記2ヶ所。

一つは谷中ブロック※餌釣り。そして私が釣りたかった南ブロックは※ルアー・毛ばりエリアとなっていてエサ釣りは出来るのか?

まぁ今回は見送ったので問題ないが、検証しておかねばならないでしょうね。

結局なんら釣果のなかった関東遠征第3弾。

相変わらず上方オヤジに厳しい関八州。