◆奈良県佐保川水系

 平成28年7月5日

今年5月から奈良で写真掲載のため3種の魚を追い求めている。

ロッドを買い、リールを買い、ルアーを買い、法隆寺の溜池、佐保川の中州、郡山の用水路に通った。

鎌でブッシュを刈り過去に釣ったポイントにも入ってみた。

ただ釣れない…

全く釣れない。

先月なんかおびただしい虫が舞う深夜、やっと目的魚をヒットさせ、予想以上の大きな魚体を確認した瞬間に、泥底の用水路に尻もちをついてバラシしてしまった。

びしょ濡れで、臭いやら、情けないやら、ガックリの連続。

さて、その三種とはライギョ、ナマズ、タウナギ。

何やらマニアックな魚ばかりだが過去にライギョ、ナマズはバス釣りの外道としてルアーで何匹も釣っている。

タウナギは釣ったことがないが夜の用水路で簡単に釣れるはず。

そのタウナギ狙いで先出の用水路にはまってしまった。

そこでリベンジ。

梅雨の晴れ間の今夜、ミミズを確保して大和郡山の用水路に向かった。

前回、現地で仕掛けを作るのにヘッドライトを点けたら夥しい虫の大群に襲われたので、チョイ投げロッド2本にリールを予め自宅でセット。

5gのシンカーを通し針まで結んで車に持ち込んだ。もちろんキンチョールも持参。

駐車場に車を止め3~4分真っ暗なあぜ道を歩く。

ヘッドライトで水の中の様子を見ながら歩いていると用水路分岐点でタウナギが泥に潜るのを確認。

今日は期待が出来る。

前回ヒットした用水路止まりに到着して元気なミミズを刺し、竿を2本出した。

藪でラインがもつれ、それを解いた際1本のサオを先程タウナギが居た用水路分岐点に移動させた。

ヘッドライトで水中の様子を見ながら元のポジションに戻る。すると竿を出している手前に小振りながら細長いクネクネ魚を発見。

ヘッドライトで照らしていても逃げることなく40㎝程のタウナギがゆっくりと動いている。

すぐさま用水路止りに出していたロッドを回収しタウナギの頭の前に餌を持っていった。

モソッと首を動かすとミミズが見えなくなった。と言うことは口の中に入ったのかな?

サオを手前に引き寄せるとタウナギの頭がこちらに向いた。

ヘッドライトで確認。

食っている!

リールを巻いて抜き上げた。

前回ばらしたヤツよりも小さいが初めて釣り上げたタウナギ。

写真撮りまくり。



ものの15分で目的達成!





続けて佐保川のナマズポイントへ向かった。

実は今朝3時から夜明けの5時までルアーでナマジーを狙ってここで攻めまくっていた。

2度ほどバイトはあったがノーキャッチ。

過去の実績場で、ここでしかナマズを釣ったことがない。つまり私のテッパンポイントなんだが釣れない。

ミミズでの餌釣りは邪道かもしれないが取りあえず一匹姿を捉えたい。

そもそもここにナマジーが本当にいるのかを確認することが肝心。

そこでタウナギを釣った残りミミズをもって川岸に降り立った。

三脚をたて投げ釣りスタイル。遊動天秤20号に16号セイゴ針仕掛けをセット。ミミズ2匹を刺して左川上にキャストした。


2本目はバケツの中で一番太いミミズを一匹掛けにして正面、川の中央部に投げ入れた。

最初に投入したサオの鈴が鳴った。合わせるが素針でミミズが食われている。そしてそのサオにミミズを付け投げ直そうとしたら正面に投げ込んでいたサオの鈴が鳴った。

サオを手に持ち聞くとしっかりした魚信が伝わってくる。

ブロック護岸を降りてリールを巻くと結構な重み。

こりゃおもろい!

バシャバシャ水面で暴れる白い魚体。

ぬるっとしたテカリが目的魚のナマジーであることを確信させる。

ただそれ抜ききれない。 ちょっとデカイかも。

護岸を上がって用意しておいたタモを手にナマジー君と格闘。

暗闇の中なんとかタモに納まったが予想通り重い!

サイズは50㎝ほどだがでっぷりとした魚体でヒゲも長い!





これまた写真撮りまくり、15分程でミッション達成。

5月からあの手この手とルアーを投げまくって全く釣れなかったナマジーがリアルワームならいとも簡単に釣れてしまう。

一匹釣ったらもう十分。だけど時間もあるので続けてサオを1本にしてキャストを繰り返した。

3投して3度のアタリ。これはこれでスゴイ。

ただ根に咬まれたり、すっぽ抜けたりでキャッチまでには至らなかったがタモ入れの練習にはもってこいの対象魚だと感じた。

近大ナマズの蒲焼きが最近の話題だけど綺麗な清流で釣った個体なら食べてみる?
タウナギも中華料理の具材としては高級魚らしくカリカリに揚げてあんかけにして食ってみる?

いやいや ご遠慮申し上げます。