◆和歌山県みなべ堺漁港

 平成28年9月10日


ここは南部堺漁港

  
≪釣り太郎のHPより 頭上の電線・電柱は無い≫

いつも通過しながら漁港をみているだけで、竿を出したことはない南部堺漁港

隣りの森の鼻は何度か竿出ししているが、この波止もコロタマの実績が高い有名ポイント

その漁港前の[釣り太郎]で撒き餌のオキアミ3㎏に配合餌、酒かす、サシアミやらフカセ仕掛けの小物などを仕入れ、テトラが入っていない大波止中程に向かった。

波止の付け根港内を覗くと… おっ居たっ!狙いのチョウチョウウオ!

日のあるうちに熱帯魚を釣って、夜にオジサンを釣ろうという相変わらずヘンテコな釣り

一人の投げ釣り師が居て、その向こうに荷をおろす。

まずは熱帯魚。
内側・船泊りに撒き餌を打つと、どっとオセンに木っ端グレが湧く。

目的の熱帯魚も見えるが撒き餌に全く反応せず、護岸の壁を突いて通り過ぎる。

チョウチョウウオの進む先に撒き餌を打ち、サシアミの餌で糸を垂らすがやっぱり無反応。

そのサシアミに食らいつくのは木っ端グレに木っ端ハゲ。

そうこうしていると日も暮れてきた。
目視での熱帯魚釣りは翌朝に期待しよう。



3号磯竿に5号電気ウキをセットしてカゴ釣りをスタート。

結論から言うとキンギョとハタンポしか釣れずオジサンもコロも皆目ダメ。

そしてPEライン1.5号が切れてしまい電気ウキは赤い灯をともしたまま潮岬方面へ旅立ちました。

そもそもPEを巻いたリールしか無く、これでカゴやフカセをするのには無理があった。

PEが穂先トップに絡む、ウキに絡む、カゴに絡む。絡むと解けない。無理して解いたら弱くなり、その部分でラインが切れた。

≪教訓≫上物を釣るのはPEよりナイロン糸の方が断然トラブルは少ない!



久々の上物釣り。テトラに腰かけ、撒き餌を打ち、揺らめく小さな灯りを見ているだけでメチャ気持ちがよい。

ただ釣れてくるのはキンギョばかり。ついにはカゴにも突っ込んできてご覧のとおり


イソメを付けた投げ竿も出したがこちらもキンギョ・キンギョ・チャリコ、キンギョ・キンギョ・ハタンポでコロやメンドリの雰囲気は全くない。


午前3時前、翌朝の熱帯魚釣りに備え、波止付け根に荷を移動。そして私は車中でオヤスミ。



目覚めたのは6時過ぎ。中尾氏は波止の上にいつもの椅子を出し頑張っていたようだ。

船が停泊されている港内岸壁を覗くと小さな熱帯魚がいる。

しかし前日と同じく撒き餌にも刺し餌にも全く反応しない。

タナゴ針に替えてイソメを小さく付けてみたりするが釣れてきたのは小さな小さなキタマクラ。

いとも簡単にハリスが噛み切られてチョン。

今度は波止外向きにポイントを変え撒き餌を打つ。

どこからともなく木っ端グレが集まるが釣れてくるのはやっぱりキンギョ。

まだ釣ったことがないオヤビッチャでも釣ってみたいが見事にオキアミだけをかすみ取る。

そんな足元の餌とり達から目を外し少し沖合を見ると、茶色い見たことのないヘンテコな魚が海面から背を出し、流れているオキアミをのんびりついばんでいる。


なんだ?なんだ?
見たことのないサカナだぞ。
なんだか判らないがこれは釣るしかない。

海面すれすれに漂っているのでオモリもウキも付けず、1号ハリス45㎝付き5号伊勢尼針を結ぼうとするが、謎の魚が沖に行かないか?底に沈んで行かないか?動向が気になり焦って上手く結べない。

ただその魚は相変わらずのんびりと海面に漂っている。

テトラをスリッパ姿で降りてゆき、漂う魚を確認すると…なんだ…海藻か…?

ん?やっぱりサカナか?

小さなアミエビを抱き合わせた仕掛けを海面に…と言ってもオモリが無いもないのだから上手くキャストできない。

そんなこちらのまごつきにも海面を漂う昆布みたいな謎のサカナはゆらゆら。

そうこうしているとこちらに近づいて(流れて?)きた。

オモリの無い仕掛けのキャストもだんだん上手くなり、ついに謎のサカナのうしろに投げ込むことが出来た。

竿でサシアミをコントロールしながらサカナの前に持って行く。

動く白い小さなサシアミに謎の物体がもっさりと反応!

やっぱりサカナだ!

食ったか?

サオを寝かすとサカナの向きがサオの動きと同調した。

食ってる!

ゆっくりと1号磯竿を立てる。

魚信が伝わる。

最初はおとなしく付いてきたが抜き上げようとすると急に暴れ出した。

けっこうなファイト!

サオでため慎重に抜き上げた。

魚体を手にしてビックリ!

なんと謎のサカナは
ツバメウオ

もちろん釣ったことなどないが魚名は判る。

なにしろこの姿。
全長は25㎝程だが背の高さ40㎝近くある。

写真を撮るにもフレームを縦にせなあかんサカナってコイツぐらい。

メチャうれしい!

その後も10時までサオを出すが釣れるのはキンギョキンギョキンギョ。

お持ち帰りのサカナは無かったが、レアなツバメウオに出会えて大・大・大満足なヘンテコな釣りでおました。