◆長野県上伊那天竜川

 平成29年06月16日

午前3時に起きてしまう田舎暮らしのオヤジ

この時期、4時になると夜は明ける

たくさんの鳥が囀ずっているが、わかるのはスズメとカラスぐらい

ただ、信州に来てシジュウカラやヒヨドリ、セキレイにカケスetc 鳥の名前を覚えた

    野鳥の楽園さんより綺麗なカケス

見たことのない美しい鳥を発見すると嬉しいもんだ

もちろん魚だってそう

先般のイワナやヨシノボリ、ガサガサでゲットしたヤツメウナギ どれもこちらに来て初めて出会った魚たち

特に狙って仕留めたイワナはうれしさMAX

そのイワナに続いて狙っているのがスモールマウスバス

ブラックバス(ラージマウスバス)より北方系の魚で、手元の古い本には野尻湖と猪苗代湖にだけ棲息すると記されている

しかし、ご多分にもれず外来魚である彼らは棲息域を広げ、伊那谷を流れる天竜川でも釣れるようになった

先週だっただろうか、アマゴがさっぱり釣れなくなって気分転換を兼ね天竜本流に行った

ポイントなんて分からない

そこで、橋が掛かっている所に目星を付け、中川村セブンイレブンの橋にやって来た

橋の上流に堰堤があり、下流にはテトラが入っている

スモールマウスはともかく何かは釣れるだろうと、テトラの上から渓流竿で本流釣りなるものをやってみた

荒くれ天竜の流れがテトラで抑えられ、少し淀んだ淵になっている

いかにもサカナが居てそうだが結果は…×

さぁ どうしようと考えていると、下流の土手で竿を出している釣り人がいる

それもバスフィッシング
って事は、やっぱりここにはスモールマウスが居てるんや!

さっそく真似してオイラもルアーでバス狙い

キャスト・キャスト・キャスト

あきまへん
そんな簡単に釣った事ないスモールマウスバスなんて釣れまへん

そんな天竜本流デビューから数度、このポイントに来てみるが、常にルアーマンが入っている

間違いなくここにはスモールマウスが居るのだと確信

そして昨日の夕方、テトラの上からミノーやスモラバで攻めまくるが無反応

テトラの隙間にも着いているらしいスモールマウス

足元を覗いたら…あらっ、バス!

たぶんスモールマウスバスだろうがなにぶんヴァージンフィッシュ

30cm程の魚体なれど上からでは判別できない

なにわともあれスモラバを落とし込む

ゆらゆら揺れるトレーラーに反応して、近付いては来るが口は閉じたまま

次に小さなストローワームを落とし込んでみるが無反応

一度、狙ってる見えバスの死角から、別のバスがワームを触ったがコツンといっただけ

澄みきった水の中、ルアーだと見切っている

日も暮れてくる   勝負は明日だ

ルアーフィッシングにこだわらず、とりあえずスモールマウスかどうかを確認したい

幸い、渓流釣りにはデカ過ぎるミミズが軒下のバケツにうじゃうじゃ居る

リアルワームで明日は狙ってみよう 

その夜、スモールマウスを釣るイメトレをベッドの中で繰り返し想像していると、いつの間にか浅い眠りに堕ちてしまった




で、今朝の3時に目覚めたという次第

5時頃から餌釣りの用意をしたら、現地には5・6分で着く

釣り人は居ない

背後の南アルプスから日が刺す
梅雨なのに2週間、雨が降っていない
今日も暑くなりそうだ…

仕掛けは1.5号PE+テーパーライン2.5号を巻いたリールにバスロッド

そこに渓流釣りで使っている小さなサルカンを付け、先に市販のハリス4号50cm付きチヌ針5号をノーシンカーで結ぶ

さて昨日居てたバスは同じ
テトラの隙間に居てるかな?



デカイミミズを刺した仕掛けを静かに落とし込む

すると右手からソイツは現れた

ボトムを10cm切ってミミズをツンツン

来た来た…

興味を示すがやっぱり口は閉じたまま

次は完全に着底させ、ミミズの自然な動きだけで様子を覗う

すると今度は口を開き、ミミズを食った !

ラインが右に引っ張られ、合わす!

バスからのしっかりした引きを感じたその瞬間バレた

針先のミミズが引っ張られただけだった


そこでミミズの付け方を変え、同じ隙間に優しく落とし込む

着底すると、またさっきのバスがやって来て…

パクリ!

今度も右に走ってゆく―――――

十分重みが伝わった頃、軽く合わす

今度は 
食った! 

同時に 
猛ファイト!

右へ左へ逃げまどうソイツをテトラの隙間から抜き上げ、念のためネットイン

やっぱり 
スモールマウス! 35㎝

深草色のカッコいい魚体

こうして出会ったことのなかった魚に初めて逢い、触れることが最近の至福のひととき


続けて同じ仕掛けで
川の深みを探るとすぐさまアタリ!

今度は15cmのスモールボディ
スモールマウス


次にデカイミミズを2匹掛けにして
下手深みにキャスト

着底して軽くピクピク そして底を切り手前に寄せようとした時だった

グワァ~ンと竿が持っていかれた

最初は軽くいなして引きを楽しんでいたが、いざ取り込もうとすると俄然ファイトする

テトラの上で正座する格好でネットを伸ばす

最初のトライをしくじるが、フルスロットルで右へ左へと抗うソイツをなんとかネットに誘い込んだ

ずしりとした重み

スモールマウス43㎝ 登場!
 

こんなごっついのんが居るんだ

写真を撮ろうと下に置くとバッタンバッタン跳ね、またもハリス切れ

遠投の必要もないので、これを期に5号ナイロンを巻いたリールに交換

それを今度は
テトラ下流に投げ込み、ふわりふわりと落とし込んだ

食わせパターンがわかってきたので、着底後は暫くステイ それからピクピクさせて、ゆっくり持上げる

するとほら 
来た!

グ~ンと左に走る4匹目は、今日イチの重量感

それでもスモールマウスとのファイトにも馴れ、ラインは安心の5号

やり取りを楽しもうとゆとりをかましたその時、ヤツは右に回り足元のテトラ下に潜り込んだ

いくら太いラインでもテトラの角で擦ったらまずい

ベールを返しラインをフリーにする

これがマズかったのか、ラインがテトラに挟まれていた流木に掛った

万事休す  ラインは全く動かない

糸の延長線は?と目をやると、テトラの脚の向こう側に回り込んでいる

そこには、うごめくスモールマウス

針を咥えたままヤツも右往左往している

テトラ下に頭を突っ込んでネットを水中に入れた

もちろんスモールマウスをコントロールなんてできない

タイミングを見計らいヤツがこちらに顔を向けた時、ネットを下から差し入れた

あとはハリスをぶち切りながらネットを抜き上げる

さっきのスモールよりちょっと重い ビッグな
スモールマウス44㎝(BigなSmall?ややこしい)

        ネットイン


         どやっ!


         息を整えて


         SEE YOU ~

6時からの1時間でほぼ入れ食い

リアルワームならこんなに簡単にスモールマウスバスとファイトが楽しめます

これでスモールが居るポイントが判明

次回はルアーフィッシングでしっかり遊ばせてもらいます