◆滋賀県 大津 真野川~蓬莱浜

平成30年06月24日

京都での法事に備え、大津で宿をとった

と、なると琵琶湖で釣りができるやないか!

今まで興味がなかった、いや知らなかった琵琶湖の固有種ケタバス

初夏のこの時期、琵琶湖に流れ込む河川に集まるへの字口のケタバス

ルアーに 果敢にアタックするその映像をYoutobeで見て、いずれコイツを釣ってやろうと例のごとく思っていた

その機会が奇しくも巡って来た




前日24日、彦根で高速を降り国宝彦根城に立ち寄る

入場料二人で1600円

ちと高いんとちゃうん?

だが苔むしたゴツゴツした石垣をみた瞬間から「これは凄い」とうなってしまった


戦国時代の面影を残した三層三階の彦根城は小ぶりながら無骨な姿をとどめている

天守閣からは琵琶湖が望め、その向こうには比良の峰が屏風のように連なる

直政が統治していた時代の夕暮は、現代より美しく、真っ赤に染まった琵琶湖が見られただろう

ひこにゃんと記念撮影して、小雨あがった彦根城をあとにした


近江米の水田が拡がる湖岸道路を南に下り、琵琶湖大橋から湖西側に渡った

「オッケーGoogle 近くの釣具店を教えて」

Googleはアングラーズ堅田店を検出した

アングラーズって信州にはないよなぁ

おぉ、メガネの三城、やよい軒、ここはやっぱり関西やぁ

アングラーズでケタバス必殺アイテム【ハスルアー】の金と銀を購入

これで明日ケタバスゲットだぜ!

さて、次なる備えは腹ごしらえ

近江と言えば…近江牛

大津市内の近江牛専門店MOOでフルコースを堪能

前菜から最後の炙りにぎりまで肉・肉・肉・近江牛

うーん。近江牛半端ないって!


パワーもついたし、これで明日はバッチリ

あとは寝るだけ「おやすみ」

ZZZ…

ところが、

「コツコツ…コツコツ…」

ん?なんや?この音?

「コツコツ…コツコツ…」

隣か?怒鳴ろうとするが隣かどうかわからない

フロントに文句言おうとするが電話が見当たらない

うつらうつら目が覚めたのは午前4時前

寝たのかどうかわからない…

薄っすら空も明けてきた

どれどれ行くとするか

行き先は決めている

国道を北に走ること20分

小さな橋の手前右岸を下る

草むらの中に駐車スペースを見つけ停車

薄雨に濡れた土手を下り川辺に立った

ここが目的地・真野川

昨日からの雨で水は土色なれど、あちこちで魚がボイルしている

川上には鷺が朝食の真っ最中

こりゃ期待できるぞとフック交換したばかりの銀の8gスプーンを投げた

いい感じでスプーンが泳いでる

いつガボッと来ても問題ない

ただ何投してもそのガボッがない

期待大のハスルアーに変えてもいっしょ

長居は無用

次なるポイントは和爾浜

ここは若き日の思い出の地

それは釣りじゃなくウィンドサーフィン

セールが風を捕らえると思いの外スピードが出る

そのスピードに耐えられず、水中に飛ばされる

「ボゴボゴボゴッ」
渦の音を聞きながら上を眺め、ボードに当たらないように水面に顔をだす19才のウィンドサーファー

そんな若僧がこの和爾浜にいた

でも、正直思っていた

竿を持ってくれば良かったと―――

やっぱりその頃から ウィンドサーフィン釣り だった

そんな和爾浜にも多くのバザーがウェーダ姿で湖岸に立ち入って思い思いのルアーを投げている


いつもは車の中にウェーダを積んでいるんだが今回はおろしてきてる

残念だがここでのフィッシングは無理とまたもや移動




次なる場所はお隣の蓬莱浜

小さな川が流れ込むポイントで地元のおいやん数名が狭い土手でのべ竿を出している

みんなナニを狙ってるのか?

釣り上げた魚を観察すると…子鮎

そう、この子鮎がケタバスのベイトになるんだ

小さな砂浜に出て感じの良かったスプーンを投げまくる

水も綺麗で水面下に銀の揺らめきがケタバスを誘っている

しかし反応がない

集中力も途切れ惰性でリールを巻いてきた時、足元のホント浅い所で、弱い弱い反応が手に伝わってきた

えっ何?

あっ魚や!

スプーンの先に小さな魚が付いている

慎重に、と意識した瞬間

その魚は弱々しい感触を残してフックから離れて行った

バスでもギルでもないシルバーの細長い姿

多分狙いの小さなケタバス?それとも子鮎?

まぁこれが今回の釣りのすべて

静岡遠州海岸に続いてルアーフィッシングフィッシングは連続ボーズ

なかなか釣れないルアー
だから楽しい

でも魚を釣りたい…

てなことで信州に戻った翌日

ミミズを持って、与田切川へイワナに会いにいったとさ