◆千葉県 九十九里浜~房総竹岡

 平成30年08月13日

車が海の上を走っている

来る時に渡ったレインボーブリッジと無機質な高層ビルが並ぶ現代帝都の姿に驚愕したが、東京湾を跨ぐアクアラインの未来感に河内生まれの信州人・田舎者は超コーフン!

          レインボーブリッジ

瀬戸大橋みたいな鉄塔もケーブルも無く、本当に海の上に道がある

これって橋げたを海底にぶち込んで道を作ったのか?

沖縄や山口にもその手の道路があるけど、やっぱりスケールがちゃうわ

さらにその先は長くて深い海底トンネル
途中のPAは〔海ほたる〕やで オシャレ過ぎるちゅうねん!


コテコテの大阪人にはレインボーブリッジより大正メガネ橋やろ?
アクアラインより夢洲100円トンネルやろ?←今はタダ
と、突っ込みたいがやっぱTOKIOはちゃうわ!

何かで見たが、このまま時代が進むと、日本と朝鮮半島が海底トンネルで結ばれる日も来るぞ

そもそもこうして信州の山奥から九十九里浜やら房総半島にひょっこり行けるのが凄い事やんか

日本の高速交通網 「あっぱれ」である

でも往路6時間、復路5時間 全走800㎞は少々しんどい

特に朝2時半に起き、炎天下釣りをし帰って来て、釣具の掃除を済まし、こうしてパソコン打っている自分に「あっぱれ」だ




で、釣りはどうやったかと言うと
13日朝9時に自宅を出て九十九里浜に向かった

千葉って言えば九十九里浜しか知らない関西人
釣りをするなら九十九里浜やろ!

しかし、いろいろ調べてみるとこの時期 九十九里浜ってあまり情報が無い つまり釣れていない 釣れないみたい

目的魚は夏さかなのキスだが、千葉県自体それほどキスが釣れないみたいだ

釣れてもピンギスが数匹

ならば観光は?温泉は?

千葉県人気の観光地第1位はとググってみると―― 

東京ディズニーランド?
なんじゃそりゃ!

まぁ何も期待せず、盆休み真っ只中 
宿の手配もなく、ただただ47都道府県釣り旅制覇の偉業を目論み千葉にやって来た次第

緑に覆われた中央道が東京に入った瞬間から鼠色のブロックノイズ模様になった

そんな中 赤くそびえる東京タワー

思わず芝公園で下道に降りてしまった

記憶にもない幼い頃、一張羅を身にまとい東京タワーをバックに撮った白黒の記念写真がある   

ALWAYS それは昭和の姿


東京に出張 商談がはうまくいかず、肩を落として得意先のビルから出た時、目に入ってきたライトアップされた東京タワー  
やけに綺麗で冷たそうやったなぁ…


誰もがこの塔には思い出があるだろう

いずれ昇ってみたいね 釣り竿持って???





その後、昼飯もとらず千葉県成東の上州屋に着く


ジャリメとアオイソメを買って下道で九十九里浜に向かう

途中こんな畑風景に出会った

すぐに判った!

だってウチの畑でも作ってるもん――落花生

その本場がここ千葉やねんけど、そりゃ見事な畑 そしてそのサラサラした土(土に目が往くとはオレも農夫?)





そこから15分 ローカルな町を縫って九十九里浜・片貝漁港に着いた

夏の湿気に魚臭さが増幅され、漁港はムッと汗ばんでいる

駐車場にはボードを積んだオシャレな車がいっぱい

この魚臭さとサーフィン なんだか不釣り合いだが隣りのビーチにはビッグウェーブが来るのだろう

釣り人はというと、数組のファミリーが車横付けの護岸で思い思いの釣りを楽しんでいる
もちろん皆さん素人さん

そんな中、本格スタイルで竿を出すのも小っ恥ずかしいので、車ですぐ近くの本命の浜へ向かった



うーん どうなんだろう?
イメージしていた七里御浜のようなゴロタ浜ではなく、完全な砂浜

この浜が延々66㎞つづいているなんて、それこそスゴイ!

こりゃポイントなんてつかめない
適当に、車から一番近い場所でフルキャスト

離岸流は強く25号のオモリが引っ張られる

底はなんの変化もなく、足元の砂地がこのまま沖に続いている感じ

ちょっとだけ移動して数投 ものの10分で見切りをつけた

GoogleMapで小さな川の河口や堤を捜し、移動を繰り返すがココや!というところがない

仕方なく最初に下見した片貝漁港の護岸で千葉限定コーラを飲みながら竿を出した


8号キス針にジャリメを装着して港内にキャスト

港の海底って障害物が多いけど、ここは浜といっしょでなんのストラクチャーがない

そんな一投目に小さな魚信―――

頼りない重みで上がって来たのは…

10㎝ちょっとのセイゴちゃん

千葉初サカナ なにも釣れないより良し

それ以降 全くの無反応
まぁ、こんなモンでしょう

さて、これからどうする?夜釣りも期待薄やし…
もう一度、宿を検索してみると一軒だけヒットした

もちろん予約 これで今夜はぐっすりベッドの上で寝れる

茂原のホテルに向かう途中、九十九里名物ハマグリラーメンを食す


チェックインして風呂にも入らず8時過ぎにはバタンキュー






早く寝たら早く寝ざめる

3時前に起きて風呂に入り4時過ぎにチェックアウト

セブイレでサンドイッチとコーヒーのモーニングを食しながら房総富津方面に向かった

高速・富津金谷を出てたらすぐ海が見えた

九十九里方面の海と違って、和歌山に似た海の風景

こりゃ期待できそうだ

目的地のフェリー乗り場に着くと工事中

釣り場も少なく、隣りの金谷漁港に向かうが釣り場が遠い

そのまま南へ、車窓はヤシの木が並ぶ南国風景

見つけたポイントは元名海岸という名も無き場所

プライベートビーチかと思うような小さな海水浴場があってその奥に小さな突堤がある

その付け根でとりあえず海水浴場沖にフルキャスト

ゆっくり丁寧にさびいて来ると微妙なアタリに微妙な重み

砂浜にずり上がったのはこの界隈では多いと言われているエサ取りのクサフグちゃん


なにも釣れないより良い?

そして小さなオハグロベラ

まさしく和歌山の海のようや

そしてフグ、フグ、フグ

あかんこりゃ移動や






今度は帰路を考えて北へと向かう

そして見つけた雰囲気ある小さな漁港が天羽漁港

様子見がてら竿を一本持って防波堤先端へ

航路筋沖にキャストして探ってきてあと30mほどという所でギューンときた

こりゃキスか?

綺麗な海の中からオモリが見えて、その先に流線形の白い魚が見えた

おおっ!キスや! それも予想外に大きい!

そして泳ぎ方が少々へん 歪んでいる

抜き上げて見ると予想通りスレ掛かり
それも眼の上に薄くキス針が掛かっているだけだった


キスのスレとは珍しい
この港にいっぱいキスがおるちゅうことか?

たった一投の試し釣りで釣れた 
とりあえずここで腰を落そう

車に戻り、リュックを背負いクーラーも担いでフル装備で釣り再開

すると釣れなくなるのが釣り…

釣れてもやっぱりクサフグ…

置き竿にするとハリスが噛み切られる

手持ちにして探ってみるしかない

テトラ切れ目から遠投して探っていたら大きな魚信

こりゃフグじゃない
キスでもないぞ

姿を現したのは20㎝超の赤キューセン
関東で逢うキューセンなんて不思議な感じ


もう一匹何か釣リたいと投げ続けているとこんなんが釣れました

自己最小タコ 手乗りタコ カワイイ

そしてオキエソ登場


そんなかんやの房総フィッシング

帰路の渋滞を考えると午前中にアクアラインを通過せねばならない

これにてフィッシングアウト



で、冒頭のアクアライン


車が海の上を走っている ――――