◆福島県いわき小名浜沖堤

 平成31年4月13日

フカフカベッドの上から身を起こし時計を見た

【0:16】 えっ!まだそんな時間?

歳を重ねると眠りが浅くなってくる

特に現在、療養中で何もすることもなく、寝たいときに寝て起きたい時に起きる気ままな不規則生活

早すぎるからもう一度寝ようとするが、眠れない…
困ったもんだ…

渡船屋の開店時刻4時までどーすんのよ?

テキスト打ったり、テレビ見たり、仕掛け作ったり、紅茶を入れたり、再睡眠に挑戦したりetc
結局3時まで時を過ごしホテルをチェックアウト

コンビニでいつものサンドイッチモーニングを食し、共栄釣り具店の前に車を止め開店待機

4時10分、店内に明かり付くと釣り人が何処からともなく10数人集まってきた

乗船名簿を書き込み2500円を払ってオレンジ色のペンダントを受け取る

乗船場所はここから3km先にある第7埠頭

それは昨日カワガレイを釣っていた埠頭だった

4時半 一番渡船に乗り込もうと列を作っている釣師の面々

ルアーマンにタコ師、投げ釣り師に上物師

いろんな釣りスタイルに対応出来る大きな釣り場

関西では馴染みがないが伊勢エビ釣りもOKという波止なのだ

それぞれの思いを乗せ、船は沖に向かった

行き先を第2堤防6番と船長に告げたものの、港の規模がデカ過ぎてどこが6番なのかわからない

最初に着いたところで「ここは何番?」と常連さんに聞くと「ここは第2の6番」という返答

急ぎ荷物を担いで下船

波止幅は10m以上
広々として沖に大型テトラが入っている


内向きには数名の投げ釣り師が竿を出している

上陸する前から見えていたから前夜からの通し釣りかも

面倒臭くさがりの私は船着き場横で三脚を構える

その横でタコ師が派手なテンヤを装着している

クーラーボックスをそこに置いてあちこち動き回るようだ

朝のあいさつをしてその方とダベリング

先週は1.8キロをアタマに8杯8kg以上釣ったらしく、この波止は地元のおいやん曰くタコタコパラダイスらしい

ただタコ情報に興味はない
私の狙いはナメタなのだ

一本フルキャストし、あと2本を波止際に仕掛けを投入


今日は風も波も無い穏やか一日

最高気温が14度らしいが寒さに慣れた身体には心地好い気温だ

湾内に投げ入れていた左の竿が早速動いた

ただ微妙なアタリ

次のアタリを待っていると、またも微妙なアタリ

一応引き上げてみようかとリールを巻くとサカナが乗った!

なんじゃなんじゃ?

おやっ?アナゴさんやないか

夜はとっくに開けて、陽が射し込む頃合いに小名浜のモーニングアナゴ登場

続けてガッチョ


続けてフグ


餌取りオンパレード
今日は忙しなるぞと思いきや、その後アタリは無し

雰囲気も全く無し

では、テトラ護岸に張り付いてるナメタを釣ってやろうとバスロッドに手作りブラクリをセット

いい感じでブラクリがテトラの間を転がって着底

ピョコピョコ…ピョコピョコ
なんの反応もない…
次の穴に移動

ピョコピョコ…ピョコピョコ
なんの反応もない…
次の穴に移動

ピョコ…引っ掛かった
ググッ…ブラクリロス

反応もないし、ブラクリ4つロス
穴釣りもあきまへんわ

投げ釣りもあきまへんわ

ロッドケースを枕にヘソ天を決め込む

ウトウトしだしたらタコ師が集まって来て、福島弁の大きな声でタコ対談

やめてくれー

起こされたら仕方ない、釣りでもするか

てか、福島くんだりまでナニしに来たんだか?

釣りせなあきまへん
投げたらあきまへん
イヤ、投げなあきまへん

でもやっぱり釣れまへん

仕掛け回収の際に30cmのサバが食らいついたくらい

ホンマあきまへん

後で知ったがこのサバが波止中に沸いていたようだ

私の投げ釣りですら4匹釣れるんやからサビキじゃトンでもない

春の陽気に、穏やかな海
結局、正午の船で帰港

日向ぼっこしに沖堤防にやって来たみたい。

一度の挑戦でナメタをゲットするなんて容易ではない

タコ師じゃないが毎週ここに来て、釣り場を熟知することが成果に繋がる

初めて有田川一文字に渡った時がそうだった
何度も何度も通ううちにピンのポイントが分かり、釣れる潮が分かり、釣り方が分かるようになった

釣りが上手くなるコツは、同じ場所に足蹴なく通うこと
さればいずれ、その釣り場の名人になれまっせ

ただ今の私は旅する釣り人

あっちにふらふら
こっちにふらふら
そりゃ釣果は望めません

でも、それでいいんです
次は何処へ行こうかな

そうそう、第7埠頭に船が戻った時、ファミリーフィッシングを興じていたお母さんがデカイカレイを目の前で上げてました

沖に出たオレに失礼なファミリーやで!
 
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