◆福井県 小浜 田烏

 令和元年6月24日

壊れたまんま10年放置のコールマン

Webで見つけたコールマン専門のパーツ&メンテショップが奈良県河合町佐味田に在ったのだ


マニアックな店やこと!

ランタン修理から今回の上方巡礼の旅がスタートした


もちろん定例のフィッシングエイトやサンライズにも訪れ、信州では手に入らないカレイ針やハリス、遊動天秤をたっぷり購入
磯竿トップガイドの修理も出来た

翌23日は京都でメイン行事の法事をして、美乃吉で旨い懐石(特に鴨茄子旨煮の旨さにビックリ)に舌鼓

そして一路3台の車に分乗し鯖街道を下り若狭小浜へ

この小浜行きはオカンやオバチャンの懐古旅行

ついでに、いとこ達が釣りしたい!
って事は、俺は釣りが出来へんって事やがな

さらに梅雨、雨も嫌やし、しんどいし、当初オレは小浜行きは断っておりました

しかし、魚が美味いと評判の宿【若狭ふぐの宿下亟】をググッてみると、ホンマ旨そうな若狭ふぐと海鮮のフルコース

こりゃ行かなあかんやろ!

で、出てきたのは焼きふぐ、湯引き、酢の物、唐揚げ、てっさ、てっちりのふぐ三昧

さらにデカイ舟盛り二艘にカニやらサザエ、鯛の塩焼きetc

気持ち悪いぐらい魚を食いまくり

昔 鳥羽の船宿まるさんでバカデカイ石鯛と真鯛をオトンと二人だけで食って気持ち悪くなった事を思い出した

宿泊はみんなと別に予約しているホテルせくみ屋にチェックイン


翌日は3時に目覚め、ビック釣具店でイソメとゴカイを買って、巨ギスのメッカ田烏へ向かった

30オーバーを狙ってあれこれもがいていた頃、雑誌で知って覚えていた場所

訪れることはなかったが、キスを一人で釣るにはココだと決めていた

釣りに集中出来るのは1時間ちょいしかない

波止のテトラが無い小場所で沖向きに二本の竿をキャスト

水深はそれほど無く、波も風も雨の心配も無い

そして釣れる雰囲気がプンプンする

ほら、のっけからキスアタリ!

しかし乗らない

その後も頻繁にアタリは有るが釣れない

うーんどうしたらよい?

遊動天秤を固定天秤に変え、11号針から8号に仕掛けを落とした

すると早速答えが出た

心地よいキスのアタリと引き

足元のホンダワラをクリアして抜き上げ時、土手にぶつけるがなんとか日本海の綺麗なキス20cmを一匹確保

但し、この一匹でタイムアップ

約束の6時に阿納へ戻る

娘さん?三人乗っけて隣の大熊海水浴場に車を着けた

ビーチで釣りがしたいと言っていたJr.ハイスクールの娘はナント水着を着ていて、海に入って行ったやないかいな!

まだ梅雨入りもしていない季節に海水浴とは…さすが米国人

そのお母ちゃんに餌の付け方、投げ方を教えるが、糸を放つタイミングが速く真っ直ぐ飛ばない

4投目 やっと仕掛けが綺麗に飛んで行った

すると釣れるもんやね
小っちゃなガッチョが上がってきた

おいらの妹は人差し指キスを一投目から釣り上げた

海水浴を中断したアメリカンガールもガッチョをW

どれどれオレもやってみるかとフルキャスト

PEから伝わるアタリはしっかり有るが、釣れてくるのはやっぱり小さなガッチョ

小マシなアタリはワカサギサイズのキスに綺麗なホウボウ

バケツに水を張って水族館よろしく、そこに釣れた魚を放り込んでゆく

ざっと2時間、釣り教室は終わり、バケツの中には30匹程の小さなガッチョに3匹の小キスとチビホウボウ

あー疲れた

ちゃっちゃと長野まで帰りたいが、これからが小浜市内思い出巡り

一本松の岩場に、昔住んでいたと言う古い町
若狭お箸会館やフィッシャーマンズワーフで買い物をし、オカンの幼なじみの家で頼んでいた鯖の浜焼きを手にする
懐かしいくずまんじゅうのお店にも行けてオイラも大満足


小学生だった 太陽が肌を刺す暑い中、汗を流しながら釣りをした防波堤は埋め立てられ無くなり

橋の上から見えていた北川と南川にボラの姿も無かった

私の記憶にあった小浜は無く、かろうじて何度か釣り船を出したコの字型した小さな小浜港が当時の面影を薄っすら残していただけ…

時代は令和なんや

オカンもやけど、私の思い出の地でもある若狭小浜

それに数年前に訪れた南紀勝浦

この日本海と太平洋の二つの港町は思い出が多過ぎる

これって、私の思い出の地だけでも
オカンの思い出の地だけでもない

そう、家族みんなの思い出の場所なんだ

笑顔に包まれた我が家の思い出の海なんだ



昭和は遠くなりにけり ―――