◆三重県 尾鷲市賀田湾あちこち

 令和2年10月14日

今回の奈良行き、せっかく県外移動届けを会社に提出したんやから海に行こう!

てな事でGOTOトラベル第2弾は思い入れのある熊野方面の宿・シーサイドビュー尾鷲に予約をとった

二人で42600円のクエコースが14910円(35%)off

さらに地域共通チケット6000円がついてなんてお得なコロナ恩恵

秋空と穏やかな海に入り込んだ緑の山

窓の外から見える景色は何度も通った賀田湾・古江の海

角部屋だから海に囲まれているよう

ほんと気持ちいーーーぃ

さっそく荷をといてホテル宿泊者専用桟橋に向かった

実はチェックインする前の午後3時、古江のマイポイントで竿を出したんだが10月~4月まで釣り禁止の立て看板あり

二人組が隣りでエギングをしているが、こちらのターゲットがキスなので三脚等々セットが大変だし、舟が来たら移動が大変

こりゃホテルの桟橋へ移動だと車のハンドルを切った

その時だった、エギンガーのロッドが曲がった!

ん?

アオリの引きじゃないぞ…と車中から見ていると銀色に光るヒラべったいお好み焼サイズの魚が宙を舞った

キラキラたなびく長い糸?

んん、あれはイトヒキアジじゃないか!

車を飛び出しエギンガーに近づき足元でばたつく魚を確認すると・・・、まさにイトヒキアジ

大泊の港で海に浮かぶ死んだイトヒキアジをむかし見たことがあり、この海に居てるんだと認識していたが、古江でエギングでイトヒキアジが釣れるとは…

「珍しい。イトヒキアジですね」と声をかけると

「食べられますか?毒ありますか?」と訊ねられ

「アジですから美味しいでしょう」と返答

食べれんことはなけど美味しいかどうかは…

そんなことよりメチャ綺麗で珍魚釣師にはうらやましいサカナですね

てな事で古江を後にしてホテルにチェックインして桟橋で竿を出した次第

今回は嫁はん同行

来月には年金を頂ける年齢

これからは嫁はんと一緒に残りの4県(青森・岩手・山梨・宮崎)を釣り旅をしようと考えている

引越しして釣り仲間をこの信州で探すが海で釣りする奴がほんま居らん

さらにこの信州で海に行こうとすれば一人じゃ車の運転もしんどい

YouTobe見てると女の子&おばちゃんが結構楽しく釣りをしている

そうやん、嫁はんと行ったらええやん

基本は[獨釣寒河雪]やけど、古女房と語り合いながら釣りをするのも良いかもしれんね

その第1弾が今回の釣行…というよりやっぱりクエ鍋かな?

えさ吉で買ったチューブアミエビ

今まで使ったことないけど手が汚れないのが間違いなく良い

これで釣れたらええんやけど適当にサビキ仕掛けを足元に落とす

・・・無反応

しかしあわてることはない

桟橋の先にイケスがある

イケス下には小魚がアジがいてるはず

ロープとロープの間に仕掛けを落とす

スコンと着底

ゴンゴンと反応

すぐさま南蛮漬けサイズのアジが2匹登場

ここなら嫁さんでも釣れるやろうと竿を渡す

「えっ、もうビクビクしてるーー」

居ったら誰にでも簡単に釣れるアジさん

ホンマやったら泳がせの餌にしたいけど、今回は我々の食料

そんなアジ釣りは嫁はんに任せ、私はチョイ投げでキスを狙うがムギメシが釣れただけで雰囲気全くナシ

チョイ投げリグを外し鉄板ブレート赤金を装着

さて、ルアーでまともなサカナを釣ったことないけどホームの紀東ではどうだどろう

ただ巻きでボトムから海面いろいろ攻めるが無反応

しかし、テンションをかけてルアーを落として底に着こうかという時にコツン

ほんまにコツンという反応があるんや

遠くでヒットしたのでリーリング中のドキドキ感がたまらない

なにしろゴミじゃない 疑い無き生命感ある重み

青物じゃない  ボトムでヒットしたのでヒラメ?

でもそんな感じでもない

足元に姿を現したのは茶色い…オオモンハタやん

サイズは大きくないなぁと確認した時フックオフ

えええええええぇ

はじめてまともなサカナをルアーで釣ったのに…

隣りで嫁はんは一匹づつだが順調にアジを釣って楽しそう こっちは悔しくて仕方ない

嫁はんもアジの群れが去ったようで釣れないとぼやいている

そう、そんなもんなんやで釣りって

そして根掛かりを恐れずボトムをトレースしているとなにやら付いているようなないような…

海面に姿を現したのはまたもやオオモンハタ

ただチッコイ

ひょいっと引っこ抜くも重みも感じられないサイズ…残念

でも、ものの15分ほどで2バイト1キャッチ

これはこれで良しとしよう

そろそろホテルに戻る時間やなと引き上げ準備をしていると桟橋にボートが着いた

「どうでした釣れましたか?」とおっちゃんが声をかけるので「アジを少々」

「ボートの方はどうでした?」と聞くと

「ここはよく釣れるよ。10年からココに素泊りして船外機借りて釣りしてます。朝も出て大きなアマダイやフエフキが釣れました…そうやサカナ貰ってくれる?」と生け簀にタモを突っ込んですくい上げたのは40㎝のマダイと30㎝程のハゲ

「えっ?こんなん貰ってええんですか?」

「どーぞどーぞ」

魚をあげたことはあるけど、貰ったのは初めて!

しっかりマイクーラーに納まったこのサカナ 釣り人も処理に困ってはるんやろう…

私が陸っぱりにこだわるのは、船で釣りするとマジで釣れ過ぎるから

そもそも釣りの出発点はオヤジとの沖釣り

大量の魚をさばくオカンが大変そうだったのを覚えている

で、船出しても釣れん時は釣れない

そして船頭が「はい下して」「はい次のポイント行くよ」と自分が釣ってる感じがしなかった

俺は地面に足をつけて釣りをしたい!で今のスタイルになってんけど、忍び寄る老いに伴う危険を考えると船釣りが一番安全

鮒釣りは鮒に戻るように俺もいづれ船に戻ると思う

桟橋を後にしてホテルに戻り、海が手元に見える大浴場につかり、今回のメインパーパス・クエのフルコースだ

宿自慢のクエやったけど、初めて白浜で食べたクエのインパクトがごっつ過ぎて…

貰ったマダイの刺身の方が断然美味かった…

食後ひと眠りして午後10時、もう漁の邪魔にならないやろと再び古江に行って30分ほど竿を出すがヨコスジイシモチ(写真撮らんかった)とムギメシが釣れただけ

翌朝は三木浦海水浴場で竿を出すが全くキスからのシグナルは無し

次に賀田湾入江近場の小さな船着き場で竿を出してみたがキャスト出来るところは一カ所のみ

20号のオモリをフルキャスト

1・2・3・4…20   メチャ深い

着底後 ソク竿をひっぱ叩くキスと違うアタリ

海面を割ったのはチャリコ

漁師がやって来てキスやったら対岸のアソコやでと指を指したのはホテルの両サイド

ならば移動だと竿を片付けリールを巻くとまたチャリコがぶら下がっていた



はっきりポイントは分からんかったけどホテル隣の船着き場で竿を出し

あれ?もう10分程しかない

でもしっかり小さなオオモンハタとヘダイを釣る



最後はごっついアタリが出るが根に潜られアウト

ココけっこうエエポイントかもしれん

豪華な朝飯を食って10時にチェックアウト

お土産を買って尾鷲北ICに入ったのは11時

信州の自宅までは300㎞ 4時間のドライブは嫁さんといつものとりとめのない会話

こんな時間も大切なんやと気付く今回の紀東釣り旅