◆石川県 能登島

令和5年4月20日 

惨敗とは二度と立ち上がれない敗戦

もう… 釣り… やめよかなぁ…

真っ暗な乗鞍超えの帰路、頭の中でそんな思いが駆け巡った

片道 265k、6時間以上かけ辿り着いたのは能登島

閨、通、祖母浦 むかし覚えた能登のカレイポイント名が目の前にある

いつかは訪ねたいと思っていた能登

数年前、富山に釣りに来て能登まで足を伸ばそうとしたら磯場で人生初転倒

スマホを割るほどの衝撃で脇腹を痛める

ホテル宿泊翌日、釣り場へ向かうが急遽Uターン帰宅

そんな因縁の地でのまたもやのトラブル




石川県に入ってガソリン給油

この田舎のGS、クレジットカードの吐出しが給油終了後やったので、カード忘れたらあかん、忘れたらあかんと頭の中はカード抜き忘れの意識でいっぱい

無事カードが出てきて財布の所定の場所に挿し込んで、いざ!能登へ向かった




最初のポイントは橋を渡り最初の信号を左折

数百メートル走った左側に海岸方面に向う道を見つけた

それはゲートが壊れ出入りフリー状態だったのでクルマを突っ込んだ

田んぼの中の小さ十字路を左折

するとすぐ右手に海が見えてきた

帰りの事を考え狭いスペースの中、デカイCR-Vを逆向きに停めた

早速、バスロッド にテキサスリグにテールカールのルアーをセット

数メートル先のテトラ際に撃ち込んでゆく

テトラ群を並行にキャスト出来るポイントで繁るホンダワラの横を流すと来た!

右手に伝わるタケノコメバルの初バイト

え~っと、どーすんねんやったかな?

バス釣りも久しくやってないし、ヒットしても対応でけへん

見事、空振り

よっしゃ今度こそと同じポイントにルアーを通す

またもやホンダワラ群の中から黒い影が私の操るルアーを追随

ただ口を使わない

こりゃ食い物やないと見切った様

ただ、しつこい私はその後も攻め続けたがテトラの暗闇に身を潜めたソイツは二度と現れなかった

別ポイントを移動すると今度はチヌがルアーを追ってきた

生命感がある岸辺

ここで勝負やなと車に戻り次の段取りにかかったその時

アレっ?ガソリン給油蓋が開いてる

あっ!給油キャップが無い!

そうや、あのクレジットカード後出しスタンドでキャップすんのん忘れてたーーーー!

車内で領収書を探すが無い

どこで給油したか覚えてない

Googleのタイムラインで追ってみても給油時間が短く垢が無い

ギョエ〜

ほっときゃどーなる?最悪引火?

265km 無事に帰宅出来る?

思い出せ、思い出せ

映画を見ても見た先から忘れる私に、見知らぬ土地の思いつきで入ったGSなんてわからんわ

そや、スーパーマーケットに立ち寄った垢はある

確かそのあとにガソリン入れたような入れなかったような…

とりあえず釣りは中断

30分かけてマーケットに向う

到着手前のGSはどーやろ?

車中窓越しから目を凝らす

脳内の残像と参照してみる…

ビンゴ!ここや!

あとはキャップがるかどうか?

頼りなさそうなスタッフが事務所に戻る

戻って来た彼の右手にCR-Vのガソリンキャップが!

フ〜っ

その後、再び能登島に戻るが最初と違う場所を探す

車横付けで夜釣り出来る港を発見

左方にはテトラポッド

水の濁りは気になるが、スパイクに履き替えタケノコ狩りに出かけた

今度のルアーはバス釣りにガシラ釣りで実績大のクラッピー

一度しっかりしたアタリがあったがテールがちぎれていてフックまで届かず、残念

この漁港でも良かってんけど、日のあるうちに別の場所もとあっちにフラフラこっちにフラフラ

完全に日が暮れても彷徨う釣り人

土地勘のない釣り場ってホンマ釣果が望まれへん

ガソリンキャップ忘れで貴重な時間をつぶされ彷徨うオッサン

閨の埋立地・三ケ浦漁港と竿を出すがケミホタルは微動だにせず

シートを倒しても眠る事もできない

この釣りやキャンプで眠られへん私はなんやねん?

そもそもキスの夜釣りで朝まで釣るのが好きやったさかい夜中に寝る習慣がない

寝なあかん時はホンマむかしから苦労してた

結局、ガソリン中途半端のまんまでアイドリングして、朝から釣りしてGSの開店まで大丈夫?

寝られへん私は24時間営業のGSを検索

44km先の富岡に何件かあるんで、寝られへんついでに行くか

午前0時過ぎ、能登の橋を渡りナビを確認するとGSまであと53km………?

GoogleMapあるあるに引っかかった!

仕方ない1時間かけてスタンド着

この時点で気持ちは帰宅に傾いていた

なにしろここは自宅への帰路途上

1時間かけて釣り場に戻り、釣れぬ&眠れぬ夜を明かし実釣

釣れても炎天下予報の出ている日中に長距離移動はしんどい

釣れんかったらそれこそ地獄

賢明な私は帰宅を選択

到着時刻は5時10分となってる

深夜の国道は私の車だけ

頭の中でもう釣りをやめようと思った

自分でそんな事、思うなんて信じられへんけど、そう思った

雀の鳴き声が聞こえる4時40分に帰宅

260kmの下道も4時間半で完走



教訓ばかりの能登遠征

① 遠征は宿を取る

取ったらちゃんと寝るし、翌日の集中力も上がる

何より日常生活に逸脱してない

②ルアーフィシングのスキルアップ

ブラックバスは居てないけどスモールマウスは居てるで、バス釣りを日頃実戦

③もっと詳細なポイント選び

↑宮崎遠征から今年なってずっとダメダメ釣行やねんけど…

結局、釣りはするんかいな (笑)