ゲームレビュー第54回 レビュー目次に戻る 表紙に戻る
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DDRとカレギュウと

 牛丼族と、カレー族との長期に渡る戦いぶりについては、周知の通りである。これは、例えて言うなら、おっぱい星人と、つるぺた星人のどちらに、人類は味方すべきか、というような、非常に難しい命題であった。

 ところが、こないだ、ついにこの両者が和平の道を取り、その賜物として「カレギュウ」が生まれたのであるが、我々人類としては、やれやれこれで一安心と、ほっと胸を撫で下ろしたものだ。
 とは言え、カレーの皿に、カレーのようなご飯の盛り付けに、ルーが載って、牛肉が加わり、さらにお茶ではなく、お冷やがつく、もちろん食べるのはスプーンを用いて、という、事実上、それは、カレー族に、牛丼族が従属したのだと、誰もが信じて疑わなかった。

 ところが、である!
 つい先日、私がこの、平和の象徴「カレギュウ」を頬張っていると、 新しく入ってきた客の注文を読み上げる店員の声がっ!

「カレギュウ一丁、ギョク一丁!」

 なにーっ!?
 確かに、カレーと牛丼とを等しく混じり合わせたものであれば、それもありかも知れないが。でもっ、でも…!?

 そうか! オレは見かけに騙されていたのかっ!
 決して「カレギュウ」によって、カレー族と牛丼族の争いに決着が着いたわけではなかった。
 この、一見、安穏とした平和の裏側では、牛丼族が、再び覇権を我が物にせんと、虎視眈々と狙って、力を蓄えつつあったのだ!
 私の読みが甘かった。浅はかだったよ。

 「ま、まあ、今日のところは、1勝1引き分けということにしといてやろう。」

 などと、呟きつつ、私は、その風雲の兆しに、思わず武者震いがするのを抑えきれなかったのだった。

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