これは埼玉県大里地区の文集「けやき」に載った小六の次男の作文です。

大気汚染を考える

「うわ。」
家に帰る途中、前をトラックが通り、顔に排気ガスがかかってきました。
目にしみたし、とてもくさかったので、
このガスは人間にどのような影響を与えるのだろうと気になって調べてみることにしました。
図書室の本で調べてみると,大気の汚れは、ヨーロッパや北アメリカが特にひどいということがわかりました。
そこで、このような国はどんな被害を受けているのか調べました。
すると、酸性雨は,森林の木をかれさせ,建造物や彫像までもとかしてしまうおそろしい雨です。
人間にかかったら大変な病気になるだろうと思いました。
 
 その他にも,大気汚染は直接人間の体に悪い影響をあたえています。

たとえば、汚染された空気をすいこむと気管が収縮し,呼吸が苦しくなったり、
心臓に負担がかかったりします。
肺の働きが弱くなったり、体のていこう力が落ちて病気になったりします。
ぼくは、大気が汚染されるとこんなに悪いことばかり起こるのだということを
初めて知って、何だかこわくなりました。

  このような大気汚染がどんどんひどくなっていくと地球はどうなってしまうのかと思い、
別の本で調べてみました。
それによると、百年後の地球の平均気温は、今より四度以上も上がると予想されるそうです。
なぜ、地球の平均気温はこんなに上がってしまうのでしょうか。
それは、温室効果ガスが原因でした。
温室効果ガスとして、よく知られているのは、二酸化炭素やメタン、亜酸化チッソ、フロン、表そうオゾンなどです。
これらのガスは、地球の気温を保つために大切な物ですが、増えすぎると南極の氷がとけて水位が上がり、
大規模な被害を与えてしまうのです。
今では、大気汚染を防ぐために、ソーラーカーや電気自動車などがつくられていますが、
ぼくたちは、これからどのようなを考えていけば良いのでしょうか。

  一番大切なことは、温室効果ガスの量を減らすことだと思います。
化石燃料をできるだけ燃やさないようにし、エネルギーを効率良く使うことが大切です。
たとえば、より少ないガソリンで走る自動車をつくれば、それだけ燃やす化石燃料も減るでしょう。
車の利用回数を減らせば、排出ガスも少なくなります。

他にも、新聞や雑誌をリサイクルしてゴミを減らすとか電気のつけっぺなしをやめるなど、
ぼくたち子どもにできることもたくさんあると思います。

これからは、ひとつの工夫ではなく、たくさんの工夫が必要となるでしょう。
みんなが深く考えればこれ以上大気汚染がひどくなることはないし、人間へのえいきょうもへらせると思います。
自分たちで悪くした環境をもとにもどすためにやらなくてはならない仕事がたくさんあると思います。

(平十二・六・二十七)


大里地区;熊谷市、深谷市、花園町、妻沼町、大里村、川本町、岡部町等他

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