このぺーじは2007年に見た映画のランキングを勝手に判断したぺーじです。 |
アンフェア the movie
出演 篠原涼子/江口洋介/椎名桔平/成宮寛貴
警視庁公安部総務課の警部補・雪平夏見(篠原涼子)は、警察内部の不正が書かれている(父の死にも関わる)極秘文書を追っていた。捜査一課の検視官・三上薫(加藤雅也)からは、身に危険が及ぶと忠告されるが、信念は揺らがなかった。ある日、雪平の娘が入院している病院がテロリストに占拠される。彼らの要求は「警視庁が機密費を不正流用してプールした裏金80億円を2時間以内に用意せよ」というものだった。裏金の存在を明らかにしたくない警察、テロリストの真の目的を探る斉木(江口洋介)。そして、事件に巻き込まれた娘を救い出そうとする雪平。各々の思惑が交錯しながら最後の闘いが始まった。雪平は、復讐の連鎖を断ち切れるのか・・・。
う〜ん、『アンフェア』のテレビドラマ及びスペシャルを観たことがない人は観ない方がいい映画かも。人物関係の説明がまるでないので、全然判らないと思う。観ていることが前提のファンだけ楽しめればいいじゃん的映画。映画じゃなくてスペシャルドラマの第二弾で充分だったと思う。設定も突っ込みどころ満載(病院内に細菌が保管されているが、セキュリテー甘過ぎ)だし、劇中歌もdestiny childじゃなくなったし(「Survivor」が流れてこそなのに)。映画になってチープになっちゃうってどうなの?好きなドラマだっただけに落胆は大きい。
紙屋悦子の青春
監督 黒木和雄
出演 原田知世/永瀬正敏/松岡俊介/本上まなみ/小林薫
昭和20年、東京大空襲で両親を亡くし、兄夫婦(小林薫、本上まなみ)と暮らす悦子(原田知世)は縁談を勧められる。相手は密かに想いを寄せる明石少尉(松岡俊介)の親友、永与少尉(永瀬正敏)。当日、緊張のあまりしどろもどろになりながらも、真摯な愛情を示す永与に悦子は好感を抱く。数日後、悦子は明石の特攻隊出撃が決まったことを知らされる。食卓での団欒や夫婦げんか、お見合いの不器用な会話など何気ない日常描写を通し、戦争の不条理さ、無意味さを訴えかけた作品。
黒木和雄監督の遺作。松田正隆の戯曲を原作としているためか、極めて演劇的な映画(場面展開の少ない会話劇)であった。メインである過去のシーンは良かったんだけど、老人になった現代の姿が違和感あり過ぎで興醒めしてしまった。原田知世の老婆はいかにもメイクですって感じがしてね。今の技術ならもっとうまく作れると思うのに・・・。
幸福な食卓
監督 小松隆士
出演 北乃きい/勝地涼/平岡祐太/石田ゆり子/羽場裕一/さくら
中原家は、教師の「父さん」、専業主婦の「母さん(石田ゆり子)」、兄の「直ちゃん(平岡祐太)」、佐和子(北乃きい)の4人家族。お互いが何か“言いたいこと”を抱えたときは、必ず四人が顔を揃える毎朝の食卓の場で伝え合う…そんなささやかなルールを大切にしてきた家族だった。だが3年前のある日、突然訪れた父さんの心の崩壊。その日から優秀だった直ちゃんは大学進学を辞めて農業をやり、母さんは家を出て一人暮らしを始めてしまう…。
「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」
始業式の朝、家族の食卓で、父さんが口にした意外な一言。佐和子の中学校生活最後の1年は、こうして始まった。小さな心を揺らすそんな佐和子の前に現れるた転校生「大浦くん(勝地涼)」。偶然隣に座った彼の存在は、佐和子にとって次第に大きなものになって行くが・・・。
とても良い気持ちで映画館を後にした。「大丈夫。気づかないうちに、守られてるから。」って気持ちが届く。嫌味なく。ラストシーンで並んだ皿にウルっとしてしまう。家族っていい。その時に流れるミスチルの歌がめちゃくちゃ良い!!
手紙
監督 生野慈朗
出演 山田孝之/玉山鉄二/沢尻エリカ
武島直貴(山田孝之)は、誰とも打ち解けず、常に人目を避けて暮らしていた。それは、兄・剛志(玉山鉄二)が、直貴を大学に進学させる為の学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったからだった。数度にわたる引越しと転職。大学進学もあきらめ、川崎のリサイクル工場で働く直貴。夢は幼なじみの祐輔(尾上寛之)とお笑いでプロになることだった。しかし、一度は掴んだ夢だったが、兄の存在で消えていく・・・。兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。自暴自棄になる直貴を、絶望の底から救ったのは由美子(沢尻エリカ)の存在であった。しかし、その幸せが再び兄の存在で脅かされた時、直貴は、毎月刑務所から届く兄の「手紙」と共に、兄との縁を断ち切ってしまおうと決意する・・・。
いい映画だった!もー涙ぼろぼろ。ラストなんかあーここで泣かされるって予測できても、まんまと泣かされてしまう。嗚咽しちゃうくらいに泣かされた。出番は少ないが玉山鉄二の演技が凄い。特にラストシーン(具体的に書いちゃうとネタバレになってしまうので割愛)は、今思い出しても泣いちゃいそう。
デスノート the Last name
監督 金子修介
出演 藤原竜也/松山ケンイチ/戸田恵梨香/鹿賀丈史/藤村俊二/片瀬那奈
死神リュークが地上に落とした“DEATH NOTE”。そのノートに名前を書かれた人間は死を迎える。ノートを拾った夜神月(藤原竜也)は、「キラ」と名乗り、ノートを使って世の中に野放しになっている凶悪犯を制裁し、自らの手で理想の世界を創りあげようとしていた。一方、「キラ事件」を解明するためICPOが送り込んできたのが、通称L(松山ケンイチ)。天才的頭脳でキラの正体に迫ろうとしていた。(ここまでが前作)そんな中、リュークとは別の意思を持つ死神レムによって、地上にもう一冊のデスノートが落とされる。それを手にしたのは、キラを崇拝するアイドル弥海砂(戸田恵梨香)。第2のキラとなった海砂は、“死神の目”を手に入れ、月に協力を申し出る。勝利するのは夜神月かLか・・・。
前編はストーリーを追うだけでイマイチ面白くはなかったが、今回の後編は面白かった。原作コミックとはちょっと違う結末も面白い。って言うかラストの展開は映画の方が全然面白かった。個人的には弥海砂を演じた戸田恵梨香のかわいらしさに目が離せなかったのだが、松山ケンイチの素晴らしさは特筆したい。見事にLを演じきっていたと思う。映画のラストで告知されるが、Lを主人公にしたスピンオフ映画の制作が決定したらしい。でも、せっかくの良さを壊しそうで心配なのだが・・・。
鉄コン筋クリート
監督 マイケル・アリアス
声の出演 二宮和也/蒼井優/本木雅弘/伊勢谷友介/宮藤官九郎/大森南朋/岡田義徳
義理と人情とヤクザの“地獄”の街『宝町』。その町を、何ものにも支配されずに自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれるふたりの少年クロ(二宮和也)とシロ(蒼井優)。しかし、その愛する宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。戻ってきたヤクザ、実態の分からない“子供の城”建設プロジェクト、不気味な3人組の殺し屋、そしてヘビ(本木雅弘)と呼ばれる男が現われ、町は不穏な空気に包まれる。そして、殺し屋に襲われ、怪我を負ったシロが警察に保護される。一心同体だったシロと離れたクロの心は、均衡が崩壊し暴走し始める・・・。
いきなり物語に入ってしまう為、人物設定がイマイチ判らない。徐々には判ってくるのだが、原作を読んでいない身にはツライ。でも、スピード感や背景美術とか最高にカッコいい。声優もいい。物語も面白い。でも、絶賛できるまでの作品には仕上がっていなかった。ちょっと残念。
ナイトミュージアム
出演 ベン・スティラー/ロビン・ウィリアムズ/カーラ・グギーノ/オーウェン・ウィルソン
ニューヨークで暮らす失業中のラリー(ベン・スティラー)は、前妻(キム・レイヴァー)が再婚すると知り動揺する。愛する息子ニッキー(ジェイク・チェリー)からの信頼と絆を保つために、無職でいるわけにはいかないと決心したラリーは、アメリカ自然史博物館の夜警員の仕事を引き受ける。しかし勤務最初の夜、一人見回りを始めたラリーは愕然とする。恐竜のホネに動物の剥製、米国大統領ルーズベルトなど過去の偉人達の人形やジオラマ、そしてモアイ像までも・・・動くはずのない展示物が勝手気ままに動きだしていたのである・・・。
親子の絆だとか、歴史を勉強しろだとかいろんなメッセージがあるのだろうけど、気にせずに楽しめた。けど、深みはない・・・。どちらかと言うと子供向けな映画かなぁ〜。でも、楽しんだけどね。
ハッピーフィート
声の出演 イライジャ・ウッド/ブリタニー・マーフィ/ロビン・ウィリアムズ/ニコール・キッドマン/ヒュー・ジャックマン
皇帝ペンギンのメンフィス(ヒュー・ジャックマン)とノーマ・ジーン(ニコール・キッドマン)夫妻に、息子のマンブル(イライジャ・ウッド)が誕生した。ペンギンにとって大事なのは“心の歌”。しかし、マンブルは音痴であった。そんなマンブルが、ハートを伝えようとすると、足が勝手にステップを踏み出すのであった。伝統を乱すマンブルのダンスが、災いの元になると考えた長老達は、マンブルを国外追放にしてしまう。マンブルは果てしない冒険の旅に出るのだった・・・。音痴のペンギン、マンブルの奮闘を描いたミュージカル仕立てのフルCGアニメ。
ペンギンが歌って踊るアニメ映画・・・正直言って全然期待していなかった。しかし、なかなかどうして面白かった!氷の世界も気持ち良かったし、聞きなれた音楽を使っていたのも正解。いつの間にか、リズムに乗って観てました。第79回アカデミー賞の長編アニメーション映画賞の受賞も納得。