このぺーじは2011年に見た映画のランキングを勝手に判断したぺーじです。 |
うさぎドロップ
原作 宇仁田ゆみ
出演 松山ケンイチ/芦田愛菜/香里奈
27歳独身のダイキチ(松山ケンイチ)は、祖父の葬式で出会った祖父の隠し子である6歳の少女りん(芦田愛菜)を勢いで引き取ってしまう。ひょんなことから一緒に暮らすことになった二人の共同生活を描き出したイクメン映画。
予想以上に面白かった。ダイキチのポジティブなところがカッコイイ。SABU監督の映画だけあって、やっぱり全力で走ってます。
SP 革命篇
出演 岡田准一/堤真一/香川照之/真木よう子/野間口徹
連続ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』の劇場版第2弾。尾形(堤真一)の人生をかけた「革命計画」が描かれた作品で、Episode VI
むちゃくちゃ面白かった。Episode Iから全て(テレビシリーズと『SP 野望篇』とスペシャルドラマ『革命前日』)を観ている人にとっては格別な1本だったと思う。もーご褒美もらったみたいな作品。ただ、これ1本だけでは、何が何だかわからないと思うので評価は難しい。
川の底からこんにちは
出演 満島ひかり/志賀廣太郎/岩松了
「しょーがない」が口癖で、「中の下」人生を歩むOL佐和子(満島ひかり)は、父親(志賀廣太郎)が倒れたことをきっかけに実家のしじみ加工工場・木村水産を継ぐことに。しかし、会社の経営は思わしくなく、子連れの恋人や工場のおばちゃんたちとの関係など、次々と問題が立ちはだかる…。
物語も面白かったけど、登場人物がみんな曲者で、その人物像がかなり可笑しい。 特に主人公の佐和子。仕事にしろ恋にしろ妥協して生きてるようにしか見えないんだけど、その根底にある芯の部分が、かなり熱い。休火山のような感じ。その芯の部分に火が付き、自分を曝け出したあたりからの姿が、なんかカッコイイ。それを演じている満島ひかりがとてもいーんだわ。すぐ謝っちゃううダメさも可愛いんだけど、ハイテンションになった時の表情とかいい顔している。そんな姿を見ていたら、とても元気になった。そんな元気をくれる映画。
GANTZ
原作 奥浩哉
出演 二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/夏菜
ある日電車に轢かれて命を落とした玄野計(二宮和也)と加藤勝(松山ケンイチ)。死んだはずの2人が、目覚めたのはとあるマンションの一室。そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。彼らは、その部屋にある黒い謎の球体「GANTZ(ガンツ)」の指示のまま、異形の星人たちとの戦いを強いられることとなる…。
漫画を読んでいないのもあって、面白く見れた。読んでると絶対比較しちゃうのでね。で、まぁ区切りよく終わっているものの、2部作の1作目なので、何も解決していない。なので、ちょっとフラストレーションが溜まってしまった。でも、戦うシーンはなかなか面白い。ちょっとグロイところも含めて。
GANTZ PERFECT ANSWER
原作 奥浩哉
出演 二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/山田孝之
玄野計(二宮和也)達は、100点を取り加藤勝(松山ケンイチ)を生き返らせるために、異形の星人たちとの戦いを続けていた。しかし、その結果、復讐の連鎖が起こっていた…。そんなある日「GANTZ」が下したターゲットは星人ではなく小島多恵(吉高由里子)であった…。
『GANTZ』2部作の完結編。「GANTZ」を調べる重田正光(山田孝之)の存在が、サスペンス的な要素を増やしていて、とてもワクワクした。しかし、小島多恵をターゲットにした時点で若干物語が破綻し始める。映画の終着点を見出だそうとした結果なんだろうけど、必然性がなく納得できない。見始めのテンションの高さは、終わった時に失望に変わっていた。
SUPER8/スーパーエイト
出演 エル・ファニング/ジョエル・コートニー
1979年の夏。オハイオの小さな町で暮らす少年ジョー(ジョエル・コートニー)は、ある夜、仲間たち5人と家を抜け出し、8ミリ映画の撮影に出かける。だが、その撮影中に、米軍の貨物列車の大事故に遭遇。逃げるのに必死で置き去りにされたカメラは、偶然にも、秘密軍事施設“エリア51”から移送中の“何か”を撮影してしまう…。
かなり駄作。少年達の話とエイリアンの話が全然噛み合っていない。すべて中途半端で、なにも描ききれていない。連続ドラマを編集して1本の映画にしたらこんな感じになるんじゃないかって感じ。かなりフラストレーションが溜まる。エイリアンの話なんて、なかったほうが面白かったかもしれないとさえ思える。
スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
原作 ブライアン・リー・オマーリー
出演 マイケル・セラ/メアリー・エリザベス・ウィンステッド
夢のなかで見た女の子、ラモーナ・フラワーズ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と現実に出会って、一目惚れしてしまったバンドマンのスコット・ピルグリム(マイケル・セラ)。スコットは、ラモーナと付き合うために、次々と現れる邪悪な元カレ7人と戦うはめになるのであった…。
タイトルからして確信犯的なB級映画だと思ってたけど、予想通りにB級映画だった(かなり喜んでいます)。普通の人が観たら「中身のない最低の映画」って言うかもしれないけど、ゲーム(特に格闘系)が好きならわかる小ネタのオンパレード。そのバカバカしさが楽しくて楽しくて。そんなバカ映画になんと、斉藤祥太・慶太も元カレとして登場しています。
冷たい熱帯魚
出演 吹越満/でんでん/黒沢あすか/神楽坂恵
再婚の妻・妙子(神楽坂恵)と実の娘・美津子(梶原ひかり)の不和を抱えながらも、慎ましく小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)。ある日スーパーで美津子が万引きをしたのを助けてくれたのをきっかけに、同業者の村田幸雄(でんでん)と知り合う。数日後、人の良さそうな村田に“儲け話”をもちかけられ、呼び出された社本。しかし、知らないうちに“破滅”への道を歩み始めていた…。
凄かった…。でも、私はめちゃめちゃ面白かったし、かなり映像が脳裏に突き刺さった。かなりグロイ映画だけど、人間の弱さを見事に描いていた。素晴らしい。でも、簡単に人に勧められる映画ではない。かなり覚悟が必要。
トゥルー・グリット
出演 ジェフ・ブリッジス/マット・デイモン/ヘイリー・スタインフェルド
父親を雇人のチェイニーに撃ち殺されてしまった14歳のマティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は、父の仇を取る為、真の勇気を持つといわれる保安官コグバーン(ジェフ・ブリッジス)にチェイニー追跡を依頼する…。
ジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』のオリジナル原作を映画化した作品。だからなのか、かなりオーソドックスな西部劇になっていた。評判はいいみたいだけど、ちょっと物足りない。
デビル
原案 M・ナイト・シャマラン
出演 クリス・メッシーナ/ローガン・マーシャル・グリーン/ジェフリー・エアンド
ロザリオを握りしめた男が高層ビルから墜落死した。現場に急行した刑事は状況から自殺と断定するが、ちょうど同じタイミングでビルのエレベーターが突然停止。エレベーター内の照明が消えるたびに、閉じ込められた5人の男女うち1人が残酷な死を遂げていく…。
単純に悪魔を扱ったオカルト映画ではなく、エレベーターと言う密室で行われる殺人を、モニターからの映像を見ながら犯人を追う謎解きミステリー映画でもあった。80分間緊張しっぱなしで、小粒な作品ながらもなかなかの秀作。ただ“悪魔”の存在を信じるかどうかで恐怖感は違ってくるので、日本人向けの映画ではないと思う。
ハングオーバー!
出演 ブラッドリー・クーパー/エド・ヘルムズ/ザック・ガリフィアナキス
結婚式を間近に控えたダグは、悪友2人と新婦の弟を連れ、独身最後の夜を満喫するためラスベガスへやってきた。さよならパーティーを派手にやらかしたのはいいが、翌朝目が覚めたら部屋はめちゃくちゃでダグの姿は消えていた。おまけに誰一人昨晩の記憶がない…。
邦題の副題が「消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」。まぁその通りの映画。日本じゃ考えられない無茶苦茶さだけど、思いっきり笑えた。この馬鹿馬鹿しさがいい。
ブラック・スワン
出演 ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・キュニス
バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白なホワイト・スワンと官能的なブラック・スワンの二つを演じることとなったバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)。しかし、生真面目で几帳面な気性のニナは、自分にはない性格のブラック・スワンを演じることのプレッシャーなどで、徐々に精神を壊してゆく…。
サイコスリラーって言うより、サイコホラーな作品。役柄とは言え、ナタリー・ポートマンの色気のなさにはビックリ。この作品で第83回アカデミー賞主演女優賞を受賞したけど、納得しちゃう。
ヤギと男と男と壁と
出演 ジョージ・クルーニー/ユアン・マクレガー/ジェフ・ブリッジス/ケヴィン・スペイシー
新聞記者のボブ(ユアン・マクレガー)は、離婚の痛手を乗り越えるために、戦地イラクへ行く。しかし、そこで出会ったのは、超能力を鍛える米軍の極秘部隊だった…。
豪華な顔合わせなのに、クスリとも笑えない。まぁ失笑はするけど…。実話に基づく話しらしいので、コメディーとして作ってないのかもしれないけど、これほどの駄作は珍しい。
八日目の蝉
原作 角田光代
出演 永作博美/井上真央/小池栄子/渡邉このみ
不倫関係の秋山丈博(田中哲司)の子供を宿しながらも諦めるざるをえなかった野々宮希和子(永作博美)。秋山の妻が子供を産んだことを知り、子供を見れば諦められるだろうと見に行った希和子は、突発的に子供を連れ去ってしまう。そして、赤ちゃんを薫と名づけ、親子として暮らしはじめるが、長くは続かなかった。希和子が逮捕されて17年後、大学生の秋山恵理菜(井上真央)の元へ、ライターの千草(小池栄子)がやってくる。それを期に恵理菜は、過去に向き合っていく…。
なかなか面白かった。ラストの写真館のシーンでは、ボロ泣き。でも内容は、かなりツラく気持ち的には複雑。みんなちょっとした選択ミスで大きく人生を狂わせてしまう…。あっ、野々宮希和子を演じた永作博美が素晴らしかった!ってのは特記しておきたい。
ラビット・ホラー3D
出演 満島ひかり/香川照之/大森南朋/緒川たまき/澁谷武尊
姉弟で3D映画を鑑賞中、弟は突然画面から飛び出したウサギの縫いぐるみを受け取ってしまう。その事がきっかけで不思議な現象に巻き込まれていく…。
満島ひかり主演の3Dホラー映画。3D映画の中で3D映画を観ていたり、飛び出す絵本が出てきたり、ガラスが飛び散ったり、水滴が浮遊したり、螺旋階段やら、3Dを意識した映画作りが面白かったけど、ホラー映画としての怖さはなかった。二転三転する物語や精神的な恐怖感はあったんだけど、もっと背筋が寒くなる恐怖を味あわせて欲しかった…。