ウィッシュマスター
監督 ロバート・カーツマン
主演 タミー・ローレン
宝石に封じ込まれた魔神ジンが復活。ジンは願いごとと引き替えに、人間の魂を奪い、成長を遂げていた。しかし、最終目的は自分を復活させた人間の3つの願いを叶え、魔界の門を開くことだった…。
製作がウェス・クレイヴンということで期待したが、期待はずれに終ってしまったB級ホラー。全然怖くない。
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
主演 つるの剛士
人類滅亡の為にやってきたモネラ星人と戦うウルトラマンティガの姿を描く、ウルトラマンシリーズの映画版。ティガはダイナを救う為に復活。ウルトラマン・ウルトラセブンで育った私にとっては、懐かしくもあるが、容易な作りにがっかりという気持ちも隠せない。あえて映画にする内容じゃないもの。まっ、子供が楽しんでいたのでいいけど。
エイリアン4
主演 シガニー・ウィバー
エイリアンシリーズの4作目。シリーズに忠実でありながらも、クローンでリプリーを復活させたり、ロボットの2世を登場させたりと盛りだくさん。面白い。そしてウィノナ・ライダーが最高にいい。かっこいいたらありゃしない。
最後のシーンでついに地球を登場させてしまった。次回作は地球が舞台か?
L.A.コンフィデンシャル
主演 ケビン・スペイシー/ラッセル・クロウ/ガイ・ピアース
舞台は1953年のロサンジェルス。ロス市警に勤務するバド・ホワイト(ラッセル・クロウ)、エド・エクスリー(ガイ・ピアース)、ジャック・ビンセンズ(ケビン・スペイシー)のそれぞれの正義を描いた傑作。
初めから終わりまでぐいぐい引き込まれっぱなし。事件が微妙に絡みだし真相が明らかになる後半には、身を乗り出して見入ってしまった程おもしろい。配役・脚本共にいい、特に男優がかっこいいったらありゃしない。今年のベスト3に入るのは間違いなし。見逃すと後悔すると断言したい。
エレヴェイテッド
とあるビルのエレベーター。そこに突然入ってきた男は、怪物が現れたと騒ぐが、男の狂言なのか、真実なのか・・・
20分の短編なれど、その凄さは絶賛したい。20分だからこその密度の濃さ、緊張感が最高。怪物がいる事を疑う視点で描いたモンスター映画の傑作。
踊る大捜査線 THE MOVIE
主演 織田祐二
警視庁副総監の誘拐、ネットがらみの猟奇連続殺人であわただしい湾岸署を描いた、テレビドラマの映画バージョン。
テレビと同じキャストと言う事で面白さが継続していて、ファンには格別なものがあったと思う。「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」という青島刑事の台詞も生きた本庁と青島との対決もおもしろい。が、人物関係を省略して物語を展開していたので初めて見た人にはどうだったのだろうか?という疑問も残る。二つの大きな事件を同時に展開してしまった為せっかくの小泉今日子の出番が少なかったのも残念。しかし、充分満足できる作品に仕上がっていた。
CUBE
主演 モーリス・ディーン・ウイント/ニコール・デボアー/デヴィット・ヒューレット
理由もわからず立方体の部屋に入れられた6人の男女(オープニングで一人死んでいるので7人?)。幾つもの部屋がつながっているが、様々な罠が仕掛けられていた。この迷宮のような建物から必死に脱出を試みるが・・・
映画を見終わってこれほど疲れたのは初めて。放心状態で館内が明るくなってもしばらく立てなかった。つまらなくて終わって欲しいと思う事は度々あるが、そうではなく、緊張感に耐えられずそう思ったのは初めてである。それほど凄かった。間違いなく今年のベストワン。
クルシメさん
主演 新井亜樹/唯野未歩子
愛する人ができると相手を傷つけたくなるという心の病を持つ女ユキ(新井亜樹)と、身体にある秘密を隠し持つ少女カズエ(唯野未歩子)。ほのかな愛情が芽生えたことから起こる悲劇を描く。
井口昇が作・演出をした芝居「赤い給食」の映画版とも言える映画(映画が先か芝居が先かしらないけど)。B級ホラーテイストを生かしつつも、はかない女心を描いた快作。
ゲーム
主演 マイケル・ダグラス
実業家ニコラス(マイケル・ダグラス)は誕生日のプレゼントに弟(ショーン・ペン)から「ゲーム」をプレゼントされる。それからニコラスの回りでは奇妙な出来事が続発する。
何が本当で、何が嘘なのか見ている方も不安にさせる作風はいいが、結末を知ってしまうとなんだかなぁとちょっと不愉快になる映画であった。なんのことはない金持ちの道楽を描いた映画なんだもん。
ゴジラ
主演 マシュー・ブロデリック/ジャン・レノ
ハリウッド版ゴジラ。
ゴジラが誕生した背景だけが同じで、日本のゴジラとは全然違うモンスター映画。「初めに遭遇した漁船の乗組員がゴジラと見間違えたんだよ」という意見は正しい。SFXは凄いし、ジャン・レノが演じるフランスの保険調査員の存在も謎だらけでいい。“ゴジラ”を気にしなければ面白い映画。
ザ・グリード
主演 トリート・ウィリアムス
海洋モンスター・パニック・ムービーB級仕立って感じの映画。
90分で3000人を食いまくるモンスターのSFXは気持ち悪くていいし、金もかかっている。そこそこ退屈せずに見れる。けど、B級。
シティ・オブ・エンジェル
主演 ニコラス・ケイジ/メグ・ライアン
ヴィム・ベェンダース監督の『ベルリン天使の詩』をベースに、天使と人間のピュアでせつない恋を描いたラブ・ストーリー。
メグ・ライアンの笑顔がとても生きていた、久々に気持ちのいい映画。でも、心が痛い映画でもありました。天使が人間になる為に地上に落ちる時の、カラーとモノクロが混在した映像が最高。黒づくめの天使もいい。
新生トイレの花子さん
主演 前田愛
「トイレの花子さん」を題材にした学園ホラー。
脚本があの「女優霊」で心底恐がらせてくれた高橋洋という事で期待したのだが、やはり子供向けの映画という事で抑えられてしまったのか、前半の恐怖が持続せず、ラストは単に悪霊対霊能力者の戦いになってしまっていた。それもハッピーエンドだし、全然トイレの花子さんでもないし。
スクリーム2
脚本 ケヴィン・ウイリアムスン
主演 ネーヴ・キャンベル/コートニー・コックス
ウッズボローで起こった連続殺人事件(『スクリーム』)を映画化した『スタブ』の試写会場で、カップルが惨殺された。この事件を機にシドニー(ネーヴ・キャンベル)の周りで、再び連続殺人事件が起こりはじめる。『スクリーム』の続編。
“続編”をパロディにしつつも、前作同様、犯人がわからない恐怖を堪能できる。しかし、犯人の意外性が創り過ぎで、前作ほどの面白さはなし。
2を見る前に、前作を必ず見る事を薦めます。わからない事はないけど、犯人の素性を知る上では必要。
スターシップ・トゥルーパーズ
主演 キャスパー・ヴァン・ディーン
昆虫型エイリアン“バグ”と人類の戦いを描いた、ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」の映画化。
しかし、ただ戦闘が目的のようなSF映画ではなく、主人公ジョニー・リコの戦士としての成長を描いた映画でもあった。そうは言ってもメインはバグが住むクレンダス星での戦闘シーン。残虐な映像が、“戦い”というものの壮絶さというか非情さを浮かびあがらせていた。久々に口をあんぐり開いたまま見入ってしまった程、自分の好みにピッタリ合った映画。お勧め。
スポーン
製作総指揮 トッド・マクファーレン
コミックの映画化。原作者が総指揮ということで期待していたが、スポーン誕生の話に終ってしまいちょっとガッカリ。まぁ、誕生の話がなけりゃ余計にわからなく不満は出てしまうと思うが、もっとおもしろくなったと思うだけに残念でならない。きっと続編を作ると思うので期待を胸に待っていよう。造形は原作のダークさを損なわずgood!
タイタニック
主演 レオナルド・ディカプリオ
タイタニック号の処女航海に乗り合わせたローズとジャックの純愛を、沈没という悲劇の中で描いた大作。沈没船から宝石を探し出すグループに、生き残ったローズが語るという形で話を進行させていく。そのストーリー展開もおもしろい。沈没してからの人間模様もいい。SFXも最高で、巨額の製作費も納得する効果を出していた。恋愛ものが苦手な私でさえ傑作と絶賛したい。
ディープインパクト
監督 ミミ・レダー
出演 ロバート・デュバル/モーガン・フリーマン 他
地球を滅亡させる程の巨大な彗星が、地球に向かって進路をとっているのが発見された。彗星衝突による人類滅亡を防ぐ為にとった様々な行動を描いたスペクタクル映画。
この手の映画だと「人物描写が少ない」という事が常だが、この映画は人物描写を中心に描いていた。それはいいのだが、いろんな立場から様々な人物を描いてしまった為に話が散漫になってしまっていた。個人的な好みから言うとロケットで彗星に向かった人達を中心に描いて欲しかった。
007/トゥモロー・ネバー・ダイ
主演 ピアース・ブロスナン
メディアの力を利用し世界戦争の勃発を企てる男カーバーとそれを阻止しようとするジェームズ・ボンドの戦いを描いた007の第18作目。
いつもの通りの出来映えなんだけど、メディアを制する者は世界を制するって話は違う映画にもあって目新しさは感じず。シリーズとしての面白さはあるもののちょっとマンネリ化を感じる。
トゥルーマン・ショー
主演 ジム・キャリー
24時間生中継される超人気番組の主人公であるトゥルーマンは、そうとも知らず平凡だが幸せな日々を送っていた。しかし、ある日、何かが変だと気づきはじめる・・・。
面白さの影に潜む悲しさが伝わってくる傑作。
なかでも、クリストフ(エド・ハリス)が画面に映るトゥルーマンの頭を撫でるシーンと、トゥルーマンが去る時に、見た事もない“育ての親”にいつもの挨拶をして外の世界に旅立つシーンにジーンときてしまった。
ドーベルマン
主演 ヴァンサン・カッセル
ドーベルマン率いる強盗一味と悪の塊のような警視との壮絶な戦いを描いたバイオレンス・ムービー。
映像といい音楽といいキレまくって最高。ストーリーのチープさといいB級映画大好き人間としては絶賛したい。音楽にプロディジーが参加しているのも嬉しい。
ニルヴァーナ
主演 クリストファー・ランバート
時代は2050年の暮れ。発売日が迫ったゲームソフト「ニルヴァーナ」にウィルスが侵入し、ゲームのキャラクターが人格を持ってしまう。「繰り返しばかりの人生から開放して欲しい」と訴えるゲームの主人公の願いを叶える為、ゲームメーカーのデータバンクに侵入する。
おもしろい発想で描いたSFだと思うが、東洋的な未来にちょっとがっかり。ゲームメーカーの名前がオコサマ・スター社というのもなんだかなぁ。
HANA−BI
主演 ビートたけし
いろいろなものを背負った男の悲哀を描いた映画。それは病気の妻だったり、撃たれて下半身不随になった同僚だったりするが、決して自分のせいとかではない。それなのに全てを引き受けてしまう男をたけしが静かに演じている。悲しいはずのラストは何故かやさしい気持ちにさせる。
ヴェネチア映画祭グランプリ受賞作という事で話題になっているが、作品としては前作の「キッズ・リターン」や「ソナチネ」の方が私は好きだ。でも、心に残るいい作品ではある。脇を固める岸本加世子、大杉漣、寺島進もいい。
ビーン
主演 ローワン・アトキンソン
イギリスのテレビシリーズ「ミスター・ビーン」の映画化。アメリカ絵画の傑作「ホイッスラーの母」がヨーロッパから本国カリフォルニア州のグリアーソン・ギャラリーに買い戻される事となった。館長たちは、その名画のお披露目パーティーに箔をつけようと、英国のナショナル・ギャラリーから高名な学者を招いた。行くことになったのは、厄介払いされた監視員のビーンであった。
ゲラゲラ笑ってしまった。おかしい。おかしすぎる。でも、絶対知人にはなりたくないと思った。
フェイス/オフ
主演 ジョン・トラボルタ/ニコラス・ケイジ
顔を交換されたFBI捜査官:ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)とテロリスト:キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)の死闘を描くアクション映画。
最高におもしろい。初めから最後までテンション上がりっぱなし。善人と悪人の二つの人物を演じる主役二人が凄い。これだけ見応えのあるアクション映画は他に類をみない。
不夜城
主演 金城武/山本未来
中国系マフィアの抗争が激化する新宿を舞台に、台湾と日本の混血である健一(金城武)と謎の女、夏美(山本未来)のラブ・ストーリー。
と言うより、夏美に翻弄される健一の物語という感じ。リー・チーガイが撮る、歌舞伎町の異国感がとても新鮮。
プライベート・ライアン
主演 トム・ハンクス
1944年、ノルマンディー上陸作戦の最中、オハマビーチの激戦を生き抜いたジョン・ミラー(トム・ハンクス)に「ライアン二等兵を救出し祖国に連れ戻せ」という命令が下る。「何故一人を救出する為に8人の命を危険にさらすのか?」という疑問を抱いたままミラー以下8人の特命隊はライアンの救出に向かう・・・
命のはかなさ、戦争の無意味さは充分にわかったのだが、どこかに「アメリカが正義だ」という匂いを感じてしまった。それさえなかったら良かったんだけど。
フル・モンティ
主演 ロバート・カーライル
職を失い、その上別れた妻に息子の親権まで奪われそうなギャズ(ロバート・カーライル)は同じ失業者仲間を誘い、男性ストリップ興行でやり直しをしようとする。そんな男達の悲哀を描いた映画。
アカデミー作品賞にまでノミネートされた映画だけど、ちょっと中身が薄いかなっ。おもしろかったんだけど、物足りないって感じ。職安で順番待ちをしている時、流れる音楽に合わせて体が動いてしまうなんてのは大笑いしちゃったけど。
ブレーキダウン
主演 カート・ラッセル
新車で新天地を目指す夫婦に、突然襲いかかった恐怖を描いた作品。
「激突」の再来などと書かれた映画批評もあったが、全然その域には達していない。単なる金銭目的の誘拐犯と妻を助ける為に必死に戦う男の話だった。おもしろかったが、ストーリーの深さが全然なく、見た後に何も残らない。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)
原作 青山剛昌
トランプのカードにかけた連続殺人に関わってしまったコナンの活躍を描いた、人気アニメの映画化第2弾。犯人が簡単にわかってしまったけど、子供向けの映画じゃしゃーないか。
モスラ3 キングギドラ来襲
主演 小林恵/建みさと/羽野晶紀
エリアス3姉妹の秘密が明らかになる、新モスラ3部作の完結篇。
最終兵器であるキングギドラの登場で少しは見れたが、相変わらずのお子様映画。期待はしてなかったけど、もう少しどーにかして欲しい。
メン・イン・ブラック
出演 ウィル・スミス/トミー・リー・ジョーンズ
地球在住の異星人を取り締まる極秘の組織「M.I.B」の活躍を描いたスティーブン・スピルバーグ製作総指揮のB級SFコメディ。
去年見て、今回が2度目の観賞。退屈はしないけど、やっぱり物足りない。軽過ぎます。
ラストサマー
出演 ジェニファー・ラブ・ヒューイット/サラ・ミシェル・ゲラー他
轢き逃げ殺人を一生の秘密と誓った4人。その現場は誰にも見られていないはずだったが、1年後の夏「I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER」という脅迫状が送られてくる。そして殺人者の魔の手が4人に襲いかかる。一体犯人は誰なのか?
「スクリーム」で一躍脚光を浴びた(実際に面白かった)ケビン・ウィリアムスンの脚本という事で期待大だったのだが、大いに裏切られた。途中までは犯人がわからず疑心暗鬼で見れ、むっちゃ面白かったが犯人がわかった所でがっかり。そりゃぁないだろという人物が犯人であり、そのおかげでそれまでの面白さが消し飛んでしまった失敗作。
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―
声の出演 涼風真世 他
副題に「維新志士への鎮魂歌(レクイエム)」とあるように幕府に対し維新を起こそうとする人々を中心に話が進む。「るろうに剣心」ってもっと魑魅魍魎が登場する物語かと思っていたら、真面目に幕末から明治初期の話だった。そりゃぁ必殺剣となると誇張したアニメの世界ではあるけど、ちょっと感心した。でも実は魑魅魍魎の世界を期待していたので、がっかりでもあった。