UN-BALANCE(観劇レポート)
番外編−鈴置洋孝プロデュース第四回ファンの集い−
日時:平成13年7月1日
場所:新宿 パセラ
料金:1ドリンク付き 1700円
出演:鈴置洋孝
今回は鈴置さんが一人で質疑応答を含む3時間、しゃべりっぱなしで、舞台裏の笑い話や、苦労話など楽しい会合となりました。覚えている限りを箇条書きで書いてみます。記憶だけを頼りに書いているので順不同、抜けている部分大です。言い回しもたぶん違っていると思います。Q:Aは、質問にたいする回答。頭に何もないのは鈴置さんが自分でどんどんしゃべっていた内容です。
Q:鈴置さんのこれまでのプロフィールを教えてください
A:最初は劇団薔薇座にいて、芝居の勉強をしてました。薔薇座が解散してからは、いろいろな劇団で客演をやってましたが、やはり自分がやりたい芝居をしたい、ということで鈴置プロデュースという企画を立ち上げてやりました。評判が悪かったら、一度限りだったのですが、幸いなことに好評だったので、2回、3回と続けることができました。
Q:「煙が目にしみる」でいただいた賞品の蟹はおいしかったですか?
A:たらばを二杯、毛ガニを二杯いただきまして、家にみんなを呼んで食べました。とてもおいしかったです。なにしろエントリーされていたたくさんの劇団の中から大賞に選ばれたというのはものすごくうれしかったです。
Q:お酒が好きと言うことですが、一度にどれくらい飲むのですか?
A:量はたいしたことなくて、ちびちびと長い時間飲んでます。長いときは15時間くらい。昼の3時くらいから夜明けまでとか。
Q:お酒が好きと言うことですが、一度にどれくらい飲むのですか?
A:量はたいしたことなくて、ちびちびと長い時間飲んでます。長いときは15時間くらい。昼の3時くらいから夜明けまでとか。
失敗談としては、引っ越しした直後、タクシーで帰ったときに玄関のドアを開けようとしても鍵がかかっていて開かない時がありました。庭にまわっても鍵がかかっていて、おまけに一歩後ろに下がったときに池に足を落としてしまいました。後で考えると自分の家の庭には池などなかったのですが、その時はそこまで気が回らなくて、再び玄関に戻ってドアをどんどんとたたくと知らない中学生くらいの男の子が出てきて驚きました。そのときには家を間違えたと気づきましたが、男の子がとても不安そうな顔をしていたので、まずは安心させようと口を出た言葉が「す、鈴置です」どうも、怪しいものではないと言いたかったようです。その後、歩いて自宅まで帰れたので、近所の家だと思うのですが、結局どの家だったのかわからないままです。
鈴置きプロデュースとしての方針は、翻訳ものはやらない。時代物はやらないというのがあります。理由としては観に来たお客さんに、身近なもの、ひょっとしたら自分の周りでも起こることかもしれないと、感じてほしいからです。
Q:純粋に役者として、出てみたいお芝居の内容や、やってみたい役柄はありますか?
A:ありません。やらせていただけるものがあれば、なんでもやります。この場合、翻訳物でもなんでもOKです。ただし、ダンスは駄目かな。
Q:福麻むつ美さんが出演されたきっかけは?
A:劇団岸野組に客演として出たときに、一緒だったことが知り合ったきっかけです。ストレートな舞台に出たこと無いという話だったので、やってみようよ、と誘ってみました。あのキャラクターはおもしろいですよね。
Q:うなぎ大福は本当にあるのですか?
A:ありません。浜松の友人に電話して確かめました。実際にある商品だと、舞台で使うのはいろいろとまずいので。ちなみに、舞台の時につかった大福は、知り合いの和菓子屋さんに特別につくってもらったものです。市販品だと食べてしまうと、ちゃんとしゃべれなくなってしまうので。
Q:出演者はオーディションとかで決めたりしないのですか?
A:オーディションはやりません。一度飲むことが条件です。さすがに若い役者は、つてがあまりないので、演出家の堤さんに探してもらってます。
Q:客演として他の劇団に出る予定は?
A:ありません。
鈴置プロデュースとしての鈴置の役割は原案(場所)を考えることと、キャストを考えること。若い役者はよく知らない場合があるので、演出の堤さんにまかせる場合もありますが、基本はおおまかなストーリー(場所)とキャストを決めて、堤さんにお渡しして、本を書いてもらいます。話の内容はまったく違うものになる場合が多いのですが、なぜか場所だけは原案のままです。
次回の新作はちょっと時間が空きますが、来年の12月を予定してます。今のところ決まっているのはタイトル「思い出のサンフランシスコ」と新キャストに劇団S.W.A.T!!の四大海さんが出ると言うことです。
Q:電車で旅行するのが好きということですが、最近はどこか行かれましたか?
A:最近はどこにも行ってないです。「煙〜」の全国公演の際、旭川公演の後、稚内に行ったくらいです。
「誰かが誰かを〜」の打ち上げで、この場所だったのですが、私が「ガンダム」を歌って、麻生さんが「サザエさん」、野村さんが「ドラえもん」を歌って、スタッフに大受けでした。
Q:今までの芝居で、セットが1シーンだけなのはなぜですか?
A:お金がかかるからです(笑)。他にも、シーン転換の際にへたに待ちがあると、しらけてしまうのもあります。なにしろ、個人でやっているのでなるべくお金がかからないようにやってます。「煙〜」の舞台を火葬場にしたのも、喪服だったら、自前で持っているはずだから衣装代がかからないというのも考えました。さすがに鈴置と内海さんの衣装は作りましたが、他の出演者の衣装は自前です。
Q:桜はお金がかかりまえせんでしたか?
A:かかりました。用意するからにはちゃんとしたものを用意したいので、点数を少なくして、一つ一つをちゃんとしたものを用意するようにしてます。「誰かが〜」の時の自販機はダイドーさんから前面のパネルと箱だけ借りてきました。缶が出てくるシーンではセットの裏から演出助手の方が演技にあわせて缶を落としてます。
Q:宣伝になるということで、お金はもらえないのですか?
A:自販機の時は何故か駄目だったのですが、「スターダスト」でのイナバの物置は宣伝費をもらえました。
Q:スターダストの内海さんのガウンも自前ですか?
A:内海さんの自前です。八尾の蛇皮も自前です(笑)また、「誰かが〜」の和田さん演じる謎の外国人の衣装は野村さんが持ってきたものですし、内海さんの革ジャンも自前です。さらに衣装あわせの時は、数着持ってきてました。普通は持ってませんよ。なんて夫婦だろう(笑)
Q:携帯電話は今でも持ってないのですか?
A:持ってません。なぜなら自分の時間がほしいから。仕事が終わって自分の時間になっても電話がかかってくるとそれに縛られてしまうので。
Q:今までの舞台では携帯電話が良く出てきたのですが、それはどうなのですか?
A:自分が持たない主義であるだけで、舞台で使おうが他の人が持っていようがそれは別にかまいません。自分で持つ必要を感じていないだけで、一番良いのは一緒にいる知り合いが携帯持っていること。
Q:ビデオの販売はやらないのですか?
A:日本テレビが撮りに来たので、版権が日テレにある関係で販売できません。日テレさんにお願いしてください。元々、TV放送の話もこちらから言い出したのではなく、日テレのプロデューサーが良い芝居があると人づてに聞いてきて、ぜひ撮らせてくれないかと言われて「ラッキー」と思ったくらいです。おかげさまで、視聴率はあの時間帯としては良いようです。
Q:横浜の劇場でもやってください
A:劇団ではないので、制作部門が無い関係で、こちらから売り込みに行かない状況です。劇場なり、関連団体からの要望があれば考えますが、予算、日程的に無理してまでやれる状況ではないです。
Q:今までやられた声のお仕事で、印象に残っているキャラクターは?
A:やはり、初めてのヒーローということでダイターン3の波瀾万丈、あとは、やはりガンダムでしょうか。
正義感が強い方なので、わりと注意する方です。たとえば電車を降りるときに若い連中が先に乗ってこようとすると「降りる人が先だろう」とブライトさんの声で注意したりします。たいていは変なオヤジだと思われてしまうようですが。昔の事ですが、混んでいる電車で座り込んでいる3人組に注意したところ、降りる駅に着くまでさんざんいちゃもんを付けられて、駅に着いたら、走って逃げるしかないか、どうせ周りの人は関係ない顔して無関心だし・・・と思っていたら、駅につく直前にまわりのサラリーマンが「おまえ達の方が悪い」と3人組を羽交い締めにして助けてもらった事がありました。最近は特に怖いので、隣に和田さんや、田中完さんがいるときに限り注意するようにしてます。
Q:スターダストの再演なりビデオ販売をぜひお願いします
A:あのセットを組むのは非常に大変ですが、検討します。
とりあえず今後の予定としては、10月にFCのイベントをやって、12月に「見果てぬ夢」の再演、来年は夏に「煙〜」の長野の地方公演があって、12月に新作の予定だそうです。そして12月の新作では、上にも書いてますがS.W.A.T!!の四大海さんが客演することが決定とのこと。これまで以上に楽しい舞台となりそうです。
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