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劇団岸野組公演「鞍馬天狗になれなかった男」

日時:平成11年5月29日(土)
場所:下北沢 本多劇場
料金:4500円
満足度:★★★★☆



鉄炮塚さんが所属する劇団岸野組の公演を見てきました。ここ数年、この時期の公演は戸田恵子さんが出演されていたのですが、今回は戸田さんは出ておられず、代わりに田中真弓さんが客演として岸野さんとコンビを組んでました。

ストーリー紹介

舞台は幕末、勤王の志士達と、新撰組をはじめとする幕府方が火花を散らす京都。勤王方のリーダー格・桂小五郎が新撰組に追いつめられた絶体絶命の危機に、謎のヒーロー鞍馬天狗が助けに現れる。新撰組を撃退し、桂を逃がした鞍馬天狗だったが、油断した隙をつかれ、刺客の凶弾に倒れてしまう。為すすべもなく号泣する天狗の右腕の杉作少年(田中真弓)。しかし、志半ばにして倒れた無念の思いか、天狗の幽霊が現れ、たまたまその場に居合わせた、しがない百姓の太郎吉(岸野幸正)に天狗の技と志を託し、太郎吉に二代目鞍馬天狗の名乗らせるのであった。

最初は頼りなかった太郎吉であったが、坂本龍馬や、長屋の美女お勝との出会い、桂小五郎によるバックアップにより、世のため人のためと信じて、鞍馬天狗を演じていった。新撰組に対し、連戦連勝の天狗であったが、そこに幕府方の助っ人紫ずきんが現れる。互角の戦いを繰り広げる天狗と紫ずきん。彼女もまた、己の信じる正義のため、世のために謀反人鞍馬天狗と戦っていたのであった。新撰組も、桂小五郎率いる勤王方もまた、互いに相まみえない正義のために戦っていた。戦いをやめさせようとする太郎吉がたどり着いた結論とは・・・そして太郎吉の信じる正義とは・・・・

歌あり、踊りあり、笑いあり、泣かせるシーンありと、見所盛りだくさんの舞台でした。最後、悲しい結末が待っているのかと、途中で思ったりもしたのですが、予想に反してハッピーエンド(?)でした。それにしても杉作少年役の田中真弓さんはまさにはまり役でした。もともと身長も低い田中さんなので、見た目も少年役に違和感なかったです。さすがにこれは戸田さんじゃあ出来ない役ですね(^_^;

鉄炮塚さんも、両親を勤王方・幕府方の争いに巻き込まれて殺されてしまった少女役や、町人役として、歌に踊りにお芝居にと、がんばってられました。

あと、今年の8/25の深夜の演劇中継にて、今回の舞台がTV放送されるそうです。今まで見た岸野組の公演の中でも1,2を争う良いお芝居だったので、ぜひたくさんの人に見て欲しいです。


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