ストーリー紹介
舞台は幕末、勤王の志士達と、新撰組をはじめとする幕府方が火花を散らす京都。勤王方のリーダー格・桂小五郎が新撰組に追いつめられた絶体絶命の危機に、謎のヒーロー鞍馬天狗が助けに現れる。新撰組を撃退し、桂を逃がした鞍馬天狗だったが、油断した隙をつかれ、刺客の凶弾に倒れてしまう。為すすべもなく号泣する天狗の右腕の杉作少年(田中真弓)。しかし、志半ばにして倒れた無念の思いか、天狗の幽霊が現れ、たまたまその場に居合わせた、しがない百姓の太郎吉(岸野幸正)に天狗の技と志を託し、太郎吉に二代目鞍馬天狗の名乗らせるのであった。歌あり、踊りあり、笑いあり、泣かせるシーンありと、見所盛りだくさんの舞台でした。最後、悲しい結末が待っているのかと、途中で思ったりもしたのですが、予想に反してハッピーエンド(?)でした。それにしても杉作少年役の田中真弓さんはまさにはまり役でした。もともと身長も低い田中さんなので、見た目も少年役に違和感なかったです。さすがにこれは戸田さんじゃあ出来ない役ですね(^_^;最初は頼りなかった太郎吉であったが、坂本龍馬や、長屋の美女お勝との出会い、桂小五郎によるバックアップにより、世のため人のためと信じて、鞍馬天狗を演じていった。新撰組に対し、連戦連勝の天狗であったが、そこに幕府方の助っ人紫ずきんが現れる。互角の戦いを繰り広げる天狗と紫ずきん。彼女もまた、己の信じる正義のため、世のために謀反人鞍馬天狗と戦っていたのであった。新撰組も、桂小五郎率いる勤王方もまた、互いに相まみえない正義のために戦っていた。戦いをやめさせようとする太郎吉がたどり着いた結論とは・・・そして太郎吉の信じる正義とは・・・・
鉄炮塚さんも、両親を勤王方・幕府方の争いに巻き込まれて殺されてしまった少女役や、町人役として、歌に踊りにお芝居にと、がんばってられました。
あと、今年の8/25の深夜の演劇中継にて、今回の舞台がTV放送されるそうです。今まで見た岸野組の公演の中でも1,2を争う良いお芝居だったので、ぜひたくさんの人に見て欲しいです。