UN-BALANCE

秦 建日子プロデュース VOL.10「Re−Birth2004」

日時:平成16年1月11日(日)
場所:下北沢 「劇」小劇場
料金:全席指定3800円
出演:築山 万有美、滝 佳保子、横山 一敏、小野 真弓
作・演出:秦 建日子

満足度:★★★☆☆


劇団S.W.A.T!の滝さんが客演&アコム娘の小野真弓さんが出演するということで、見に行ってきました。客席が小野さん目当てのアイドルヲタばかりだったらどうしようという危惧もありましたが、妖しそうな面子は全体の1/3〜1/2くらいでしたね。

内容は、泣けるホラーというコピーが示すとおり、全編わりとシリアスタッチのサイコっぽい感じでした。ホラーというほどの恐怖シーンがあるわけでなく、ストーリーがよくよく考えるとぞくっとする一面があるというものですね。

舞台は、とあるカウンセリングセンター。仮採用された見習いカウンセラー(滝佳保子)にあたえられた課題として、一人の患者(築山万有美)の担当となるが、その患者がなにしろ心を開いてくれない。まともに返事すらしてくれない状況の中、先輩カウンセラー(小野真弓)にあおられながら、必死にカウンセリングを試みる。その甲斐あって、徐々に心を開いたかに思えた患者だったが、ある日を境に通院しなくなってしまう。あせった見習いカウンセラーが患者の自宅に押しかけていき、そこで聞いた言葉は「これ以上聞くと、取りかえしがつかなくなる」という台詞。「親友」「小瓶」「彼氏」のキーワードに隠された秘密とは一体何か・・

親友とは何か、裏切られた悲しみ、そして幸せな人には不幸な人の気持ちはわかりようがない、などなかなか考えさせられるものもありました。

滝さんはやはりうまいですね。S.W.A.Tじこみで早台詞もお手の物だし、ラストシーンではうるうるきてしまいました。小野さんは、今回が初舞台だったそうですが、そうとは思えないくらい、予想以上にまともな演技でした。へたな新人公演よりも、よほどましでしたね。さすがに残りの3人と比較するとまだまだですが、経験を積めば、良い役者になりそうです。それはそうと普段のときと、笑顔の時の印象がかなり違いますね。髪をアップにしていたせいもあるのでしょうが、かなり細面に見えていて、最初に出てきたときは小野さんだと気が付かなかったくらいです。しかし、本物はやはりかわいかったですね。いままでも良いと思ってましたが、さらにファンになりそうです(笑)なにはともあれ、小野さんの今後の活躍に期待です。


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