満足度:★★★☆☆
内容は、泣けるホラーというコピーが示すとおり、全編わりとシリアスタッチのサイコっぽい感じでした。ホラーというほどの恐怖シーンがあるわけでなく、ストーリーがよくよく考えるとぞくっとする一面があるというものですね。
舞台は、とあるカウンセリングセンター。仮採用された見習いカウンセラー(滝佳保子)にあたえられた課題として、一人の患者(築山万有美)の担当となるが、その患者がなにしろ心を開いてくれない。まともに返事すらしてくれない状況の中、先輩カウンセラー(小野真弓)にあおられながら、必死にカウンセリングを試みる。その甲斐あって、徐々に心を開いたかに思えた患者だったが、ある日を境に通院しなくなってしまう。あせった見習いカウンセラーが患者の自宅に押しかけていき、そこで聞いた言葉は「これ以上聞くと、取りかえしがつかなくなる」という台詞。「親友」「小瓶」「彼氏」のキーワードに隠された秘密とは一体何か・・
親友とは何か、裏切られた悲しみ、そして幸せな人には不幸な人の気持ちはわかりようがない、などなかなか考えさせられるものもありました。
滝さんはやはりうまいですね。S.W.A.Tじこみで早台詞もお手の物だし、ラストシーンではうるうるきてしまいました。小野さんは、今回が初舞台だったそうですが、そうとは思えないくらい、予想以上にまともな演技でした。へたな新人公演よりも、よほどましでしたね。さすがに残りの3人と比較するとまだまだですが、経験を積めば、良い役者になりそうです。それはそうと普段のときと、笑顔の時の印象がかなり違いますね。髪をアップにしていたせいもあるのでしょうが、かなり細面に見えていて、最初に出てきたときは小野さんだと気が付かなかったくらいです。しかし、本物はやはりかわいかったですね。いままでも良いと思ってましたが、さらにファンになりそうです(笑)なにはともあれ、小野さんの今後の活躍に期待です。