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Coming Circus presents 「とりあえずロマンス’99」

日時:平成11年6月5日(土)
場所:下北沢 「劇」小劇場
料金:3300円
満足度:★★★☆☆



私がいつも観に行く劇団S.W.A.T!の清水浩智さん、滝佳保子さん、元S.W.A.T!の池田真一さん、「緑の戦場2」で客演された市川楓人さん、楠大典さん(この方は私は初めてです)の5人でお芝居をやられるということで、観に行ってきました。

この作品は89年にCカンパニーの根岸季衣さん、風間杜夫さん、平田満さん、石丸謙二郎達が初演された作品で、当時の作・演出の長谷川康夫さん(以前に、S.W.A.T!の「My Blue Heaven」を演出)の監修の下、改訂して、やられたそうです。

話のあらすじはと言うと、滝、池田、市川、楠の男3人、女1人は、公演1ヶ月前に座長が逃げ出して崩壊した劇団の元メンバーの仲良しグループ。まずは、楠と滝の離婚パーティの直前から話は始まる。結婚したときは何もやらなかったので別れるときくらい盛大にぱーっとやりたいという滝の意向から企画されたパーティだったが、実は彼女はこのパーティで3回目。なんと、最初は池田と結婚して、1年たたずに離婚、その直後に市川と結婚し、これまた離婚。そして楠と結婚して、やはり離婚・・・。これはいったいどういうことなのか、この4人の関係はいったい?・・・回想シーンを挟みながら、激しく台詞を交わしつつ、複雑な4人の関係が徐々に明らかになっていく。そして、4人と同じ劇団のメンバーであり、座長が逃げ出した後、主要メンバーを引き抜いて、劇団崩壊のきっかけをつくった男、清水が登場し、ますます舞台のテンションがあがっていく。「あんた達の面倒を見れるのは私だけ」と叫ぶ滝、愛情と友情の狭間で苦悩する男達。結局男達は、それぞれの思いを思い出に変えて、新しい人生へと進んでいく。そして残された滝は・・・・

舞台で5人がそろうシーンは少なく、ほとんどが2〜3人の台詞の掛け合いで進んで行きました。この台詞の掛け合いがすごくて、舞台から、一瞬たりとも目が離せませんでした。ストーリー自体は難しいものはなかったのですが、ラストシーンは、ちょっと考えさせられる終わり方でした。一人残された女のせつなさ、寂しさの影に、したたかさ等も感じてしまい、うーん、と胸の奥がもやもやっとした気がしました。しかし、全編を通したテンションの高さはみごとというか、おもしろかったです。はたして、この面子で次のお芝居があるかどうかはわかりませんが、次があれば、また観に行きたいと思います。


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