UN-BALANCE

ジャングルベル・シアター 「翼の降る街」

日時:平成16年5月3日(月・祝)
場所:野方 野方WIZホール
料金:前売り2500円
出演:海老澤智史、松宮かんな、鈴木かほり、増田光彦、その他
作、演出:浅野泰徳

満足度:★★★★☆


1900年代の北欧のとある田舎町を舞台にした、ほんのりと寂しくも心温まるお話でした。

幼い頃、両親の離婚により、隣同士の国に離ればなれになった兄弟。鳥好きの兄の夢は鳥のように空を飛ぶこと。弟は、いつか迎えに来る兄のために鳥について勉強すると誓って別れた夏の日。それから時がたち、隣国と戦争となり、弟が住む町も隣国に占領されてしまっていた。弟はそこで、教師となり、子供達に勉強を教える日々だった。

そしてある日、兵士が撃った鴨が残した卵を3個見つけてから、子供達と一緒に、兵士に隠れて雛を育てることに。戦時下でもたくましく生きる人々の愛と悲しみ。はたして雛は大空に飛び立つ日が来るのか。そして兄は戻ってくるのか・・・

こんな感じで、夫婦愛、兄弟愛、人間愛など感じることができた良い作品でした。悲しいシーンではしんみりと、そして最後も悲しいながらも、生きる希望がわいてくるような、良い作品でした。

有名な役者がいるわけでもなく、値段も手頃な割に、しっかりした舞台をみせてくれるので、なかなか良いです。今回もけっこうジーンときてました。


イベントレポートのメニューへ戻る トップに戻る