Laos ページ 7
ワット・シエントンVat Xieng Thong
ワット・シエントンは、ルアンパバンのメコン川に面したところに位置しています。
1560年セタティラート王によって建立された寺院です。
建物の様式は、アンパバン様式といわれるもので、
その特徴の地面につきそうになるまで張り出している屋根は、とても迫力があります。
寺院の下のメコン川の岸には船着き場があり、ここからパク・ウー洞窟への船が出ています。
本堂内の中央には、大きなブッダの座像が安置されています。
黒く塗った壁や柱には、とても細かな絵が一面に描かれています。
一つ一つを見ていくと物語になっています。
【生命の木】
本堂の裏側の壁面には、シム(Sim)といわれるモザイク画が描かれています。
様々な色のタイルを張って描かれたものです。
「生命の木」という名前が付けられていて、とても鮮やかな綺麗なものでした。
生命観をあらわそうとしているのでしょう。
【涅槃像】
本堂の正面左に小さなお堂があります。そのお堂には、青銅製の涅槃像が安置されています。
大きさは1メートルちょっとでしょうか・・。とても柔らかな感じのする素晴らしい涅槃像でした。
なんでも、博物館によく出展されるそうで、日本でいう重文、国宝にあたる涅槃像だそうです。
涅槃像も、国によってそのお姿に特徴があります。
頭北西面(頭を北に顔を西に向けて寝ている)というお姿は同じなのですが、
表情、手足、衣などがそれぞれで、仏教美術という観点から、とても興味をそそられるところです。
境内にあった動物たちです。日本の寺院でも結構見かけられます。
ゾウはもっともポピュラーなものですが、猫のようなこの動物は、日本での狛犬のような意味なのでしょうか?
「ところかわれば・・」という感じです。
(宮本義宣)
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