LAOS
ラオス人民民主共和国(Lao People's Democratic Republic)
国土:インドシナ半島の中心に位置し、タイ・カンボジア・ベトナム・中国・ミャンマーに囲まれている内陸国であり、山岳地帯が続きます。国の西側に流れるメコン川流域に平野が広がります。
時差:日本時間より−2時間。
気候:熱帯モンスーン気候で乾季(10月〜4月)と雨季(5月〜9月)に分けられる。年間平均気温は28℃。最高気温は4月〜5月の38℃。12月〜2月までは涼しく快適な時期です。我々が訪れた2000年3月は異常気象で、トレーナーが手放せない気候でした。用心のために厚手の長袖をもって行かれることをお薦めします。マラリア発生地帯ということもお忘れなく。
【写真ーお金】
通貨:Kip(キープ)。紙幣のみで小銭はありません。
米・ドルやタイ・バーツも一般的に使えますが、国外でキープからドルやバーツへの換金は出来ないので、注意が必要です。外貨の持ち込み制限はありません。
【★写真−飛行機】「LAO AVIATION。プロペラ機なんです」
交通:長距離は飛行機で、後は自動車で移動となります。タイのトゥクトゥクに似たものもあり、不便はありません。但し英語は通じませんが。雨期には極端に交通の便が悪くなるので注意が必要です。
鉄道:0 km
舗装道路:3,033km(1997)
簡易舗装道路:1,914km
未舗装道路:1,495km 水路総延長:約4,600km
空港:39カ所〈内3000m舗装滑走路=1〉(1995)
【★写真−トゥクトゥク】「安いんです。何十円かで乗れます。」
都市:
【首都ビエンチャン】(Vientiane)
1560年にルアン・パバーンから移されたラオスの首都。人口は約40万人。メコン川に隣接し、対岸はタイ。河川の水上交通や道路・航空路により国内各地へ通じており、政治・文化の中心地となっています。
【ルアン・パバン】(Luang Phabang)
1995年「ユネスコ世界遺産都市」として指定された人口5万人の、ラオスでは2番目に大きな都市。といっても周囲を山々に囲まれた小さな町。永い間王都として栄えた古都。14世紀の町並みが残っています。とにかくお寺ばかり。日本でいえば京都か奈良かといったところでしょうか。
朝は名物の托鉢があります。6時頃から町のあちらこちらで見ることが出来ます。生活と仏教が密接であることを実感するひとときです。
【★写真−托鉢1】
宗教:【上座部仏教】(*注1)が8世紀頃に伝わりました。14世紀にファーグム王が統一ランサン王国を建国すると、仏教は国教となり、ピー(精霊)信仰や他の宗教を禁止しました。仏教は1975年にラオス人民民主共和国となってからは特別の保護を受けなくなったものの、人々の生活に深く根付き、多くの男性(全てではありませんが)が人生の中で1度はお寺での僧侶生活を経験します。しかし全盛を誇った仏教も、現在はキリスト教化が進行し、仏教の比率は80%程に減ってしまったということです。残念。
またピー信仰も根強く残り、仏教行事の中にもピー信仰の要素が見受けられます。
【寺院数】約2000ヵ寺。寺院の屋根に地域ごとの特色があるので、意識して見ることをお薦めします。
【★画像ラオス−寺院】
【ご本尊】上座部仏教なので『お釈迦さま〈ブッダ〉』です。『雨乞いのブッダ』像というここでしか見ることの出来ない仏像があります。ちなみに大乗仏教ですとご本尊は、阿弥陀如来や観音菩薩・大日如来等となります。
【★写真ラオス−雨乞いブッダ】
(*注1)
【上座部仏教】戒律(*注2)を重んじる部派です。仏教を大別するとスリランカ、東南アジアにみられる《南伝仏教》といわれる〈上座部仏教〉と、インドからシルクロードを通って中国・朝鮮半島・日本へと伝わった《北伝仏教》に大別できます。
上座部仏教の特色としては、礼拝する仏像は釈迦像だけ(一仏主義、大乗は多仏主義)、釈尊の遺骨などを祭る仏塔崇拝も盛んです。教団では、出家者と在家者のあり方が峻別されるのも一つの特徴です。禅定(ぜんじょう)を修し、経典を学習し、托鉢(たくはつ)するなど僧院で集団修行生活を送っています。特に雨期3ヵ月は〈安居(あんご)〉の時で専ら僧院に籠って修行します。
日本に伝わった主流は、〈大乗仏教〉といわれる仏教で、あらゆる人々と共に仏となることを目指したものであるので、大きな乗り物、大乗と呼ばれました。
(*注2)
【戒律】出家者は厳しい戒律(たとえば比丘の227戒など)を守り、上座部仏教ではこれを厳格に守ります。一方、在家信者の戒律としては五戒が有名です。その内容は、不殺生(せふせっしょう)〔殺さない〕・不偸盗(ちゅうとう)〔盗まない〕・不邪淫(ふじゃいん)〔みだらな行為をしない〕・不妄語(ふもうご)〔嘘をつかない〕・不飲酒(ふおんじゅ)〔酒を飲まない〕です。
人:日本の本州と同じ程の国土に約500万人の人々が住み、その約10%が首都ビエンチャンに集中しています。人口密度は1平方kmあたり約20人。人が少ない!。ゆったりしていていい国です。日本もこれぐらいにならば住みやすいのだろうなぁ。人々もまったりと暮らしています。ドコゾの殺伐とした国とは大違いです。
民族:多数の少数民族も存在しますが、大きく分けると以下のようです。
【低地ラオ族(Lao Lum)】人口の70%を占め、メコン川流域の平地に住む。
【丘陵地ラオ族(Lao Theung)】人口の20%を占め、標高1000m以下の高地に住む。
【高地ラオ族(Lao Soung)】人口の10%を占め、山岳地に住む。
言語:公用語はラオ語。英語はほとんど通じません。
【こんにちわ 】サバイディー(チャオ)
【どうもありがとう】コープ チャーイ ライラーイ
ま、これだけ知っていれば何とかコミュニケーション出来るでしょう(^O^)。
儀礼:
【ノップ】挨拶の時に胸のあたりで合掌する。「ありがとう」や「さようなら」を現す。
【寺院や家屋では靴を脱ぐ】
【頭に触れない】頭は神聖なものとされているので触れてはならない。
【女性は方を出さない】外国人でも女性が方を出すのは好ましくないとされている。
【女性は僧侶に触れてはならない】直接ものを渡すことも好ましくない。
【★写真−食卓】
食事:食事はとても美味しいです。あまり辛くはありません。ベトナムや中国の流れでしょうか、野菜炒めなども中華料理風の味付けがしてあり、違和感がありません。違和感がないといえば餅米。これもよく食べます。ラオス産の塩はコクがあるグットなものなので、お土産にも喜ばれるでしょう。ちょっと重いけど。
【ラオ・コーヒー】色は赤みがかっていて違和感がありますが、味はコクがあってとても美味しいです。これもお土産にお薦め。
【ビアラオ】はコクがあって美味しいですよ。何処でも手に入ります。
【★写真ラオス−ビアラオ】
チップ:その習慣はありませんが、外国人が教えてしまったため、ホテルなどでは暗に要求されることもあります。しかし何でもお金でというのは良くない風習ですよねぇ。
ビザ:入国に際してはビザが必要です。取得にはおよそ1〜2週間はかかります。
観光目的の場合は、ラオス政府の認定した旅行会社が、申請書の提出を行っています。ちなみに我々は《『307インターナショナル』渋谷区元代々木町54−1》という旅行会社で手続きしてもらいました。とっても気さくな旅行会社なので安心できますよ。
【取得手数料の目安】)
業務ビザ(滞在許可日数30日間)¥25,000
観光ビザ(滞在許可日数15日間)¥20,000
【ラオス人民共和国大使館】
東京都港区西麻布3−3−22
рO3(5411)2291
9:30〜16:30 (11:30〜14:30昼休み)
金曜日は午前中のみ
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