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「名所・旧跡こぼれ話」

このコーナーは、東京教区内の隠れた名所や御旧跡にまつわる
こぼれ話など、あまり知られていないものを紹介していくものです。

名所・旧跡こぼれ話
第2話

<真楽寺・勧堂(神奈川県小田原市国府津)>
 

  親鸞聖人ゆかりのこの寺は、勧山と号する真宗大谷派の寺院であるが、往古は聖徳太子の所縁によって創建された天台宗の寺院であった。のち親鸞聖人が関東の教化を終え、帰路の際に当地にたちよられた時、当時の住職性順がその教法に導かれ、真宗の教えに帰依して一宇を建てたのが、この寺の始まりとされている。寺号もその時、聖人に「真楽寺」と命名してもらったといわれている。寺内の帰命堂には帰命石といわれる2メートルほどの石があるが、これは聖人が石に指頭で名号を書かれたといわれるので「帰命石」と呼ばれている。山門の国道をはさんで南側、袖ヶ浦の海岸に勧堂がある。それは親鸞聖人草庵の旧跡で、ここで聖人が7年間、民衆を教化されたと言い伝えられている。勧堂の名も聖人のこの事績に基づいてつけられたものである。


真楽寺帰命堂



勧堂
 

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