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 『新進党の解体』について
 新進党の解体は、予想されたことではあるが、唐突にやってきた。

新進党ができたとき、公明党創価学会が見えにくくなってしまったと感じたが、選挙の様子を見て、新進党の議員は創価学会に借りができたなと思ったものである。小沢さんは、創価学会の票を取り込んだつもりだったろうが、議員一人一人は、創価学会に人質に取られたようなものである。旧新進党議員は、先の総選挙の折り、地域によって多少の温度差はあろうが、創価学会の組織票におんぶして当選した人たちである。

この度の解党で、創価学会系政党が、はっきりしたと思う。創価学会系政党も、公の党であり当然選挙で選ばれた議員であるのだから悪だとは言えない。ただ、国民の声よりも強い宗教的強制力を背負っているだろうことは否めないだろう。少なくとも私はそのような党や人に投票することはできない。それだけに、党が分かれたとはいえ、創価学会票の甘い汁の味を覚えてしまった議員を簡単に信用することはできない。

教祖の意向でどうにでもひっくり返る宗教系の票を当てにしている党は、国民政党とはいえないのではないか。投票率を上げて、組織票以外はのぞめない人が代議士になれないようにしなければいけないと思うのだが。その点では、公明党創価学会に新進党という隠れ蓑がなくなったということは評価してもいいのかもしれない。いずれにしても、旧新進党の代議士の動向には注意しておく必要がある。

今回の動きの中で疑問に思うことは、比例区から選ばれた代議士の場合、母体の党がなくなったら議員資格を失うのが当然だと思うがどうなっているのだろうか。 
(小林泰善)

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