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 「宇宙飛行士を偲び西本願寺訪問」


  一人一人が宗教心を持ち、お互いにその宗教を尊重する。それこそ本当の信教の自由が生きている社会だと思います。科学者である宇宙飛行士たちの行動であるだけに強いインパクトがあります。

  また、この記事が、私が住む地域では全国紙ではなく地方紙に出たところに、宗教に対し変に懸念を持つ日本人の宗教観を象徴するものがあるような気がします。神奈川新聞の記事を引用します。
小林 泰善 



  オニヅカさんしのび
   グレン飛行士ら西本願寺訪問へ


  来日中の史上最高齢の宇宙飛行土ジョン・グレン前米上院議員(77)や日本人飛行士の向井千秋さん(46)ら、昨秋に米スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗したクルーらが29日、京都市下京区の西本願寺を訪問する。

  1986年に起きた米スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故で儀牲となった日系三世のエリソン・オニヅカ飛行士=当時(39)が同寺(浄土真宗本願寺派)の門徒だったことが縁で、グレンさんらが希望したという。

(神奈川新聞 1999.1.28)



   「地球は一つ」
  向井さんら会見・グレンさんは離日



   史上最高齢の宇宙飛行士ジョン・グレンさん(77)や、向井千秋さん(46)ら昨年秋に米スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗した乗組員七人が29日、京都市を訪れ、京都御所などを見学。同日午後、帰国を前に記者会見した。

   向井さんは「地球は一つで、資源も限られており、何より人類は地球にしか住めない。それを強く意識することが(共に生きていく上で)大切」と呼び掛けた。

   カーティス・ブラウン船長(42)は日本では温かい歓迎を受け、素情らしい時間を過ごした。皆さんに心より感謝したい」と述べた。

   一行は京都御所の紫震殿(ししんでん)などを見て古都の散策を楽しみ、十三年前の米スぺースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故で亡くなった日系三世のエリソン・オニヅカ飛行士=当時(39)が門徒だった西本願寺を訪問。

   オニヅカさんが同寺に寄贈した記念パネルや国宝・飛雲閣などを見学し、向井さんは「今日がオニヅカさんの命日とは本当にご縁ですね」などと話したという。

   グレンさんはこの日関西空港から帰国、向井さんらは30日、自由行動の後、離日する。


(神奈川新聞 1999.1.30)


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