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　続・NHKクローズアップ現代
　　　　「戒名の値段」

by 石上　和敬　　　　




　　昨年10月28日に放映されたNHK番組クローズアップ現代「戒名の値段」の製作担当者宛に15名の連名で質問書を送付した件につきましては、このHPでもご紹介させて頂きました。その後、今年に入り、制作担当者から丁重な（便箋4枚）回答をいただきました。


　　回答文書につきましては私信であるため、このHPで公開することは適当でないと考えます。当方の質問書の要点でありました、ごく一部の寺院があたかも全体のような印象を持たれた、という指摘に対しては、番組では「東京等の大都市」という限定を付した上で、さらに「一部の寺院では」と配慮をしたつもりである、との回答でありました。

　　また、興味深いのは、番組放映後の問い合わせの中で、圧倒的多数（他の意見の十倍以上）を占めたのは、生前戒名（法名）を付けてくれるお寺を紹介してくれ、というものだったそうです。担当者は、このような反響を見るにつけ、仏教並びに寺院への世間の期待の大きさを痛感し、また、番組でもそれが最も訴えたいことであった、と述懐されています。
　　　尚、2月12日に真言宗智山派の東京別院真福寺において開催された「密教フォーラム２１」というシンポジウムの際に、当該番組の制作担当者2名が招かれ、「なぜ戒名問題が報道されたか」という演題で、番組制作の意図、その後の反響等について語っておられました。この問題が仏教界全体で真摯に、かつ広汎に議論されている一端を垣間見た想いが致しました。私たちも論議を深めていきたいと思います。
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