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ご動座法要厳修


    平成11年6月17日・18日の両日にわたり浄土真宗本願寺派本山(西本願寺)において、ご真影(ごしんねい)と呼ばれる親鸞聖人の座像を御影堂から渡り廊下をはさんだ阿弥陀堂内の南余間へお移しする「ご動座法要」が厳修されました。
    御影堂は今から約350年前、寛永13年(1636年)に建立され、親鸞聖人のご真影を安置し、今日まで363年が経過しています。これまで親鸞聖人のみ教えを讃仰する人々の心のふるさととして、そのご真影を仰ぎ、心を込めて護り受け伝えられ、これまでも寛政の十年の歳月をかけた大修理の他、数度の修理を経ていますが、その傷みが甚だしく「平成の大修復」をすることとなりました。それに伴いご真影を移動するにあたり、この度の法要が営まれたのであります。

    17日午前10時より、御影堂は僧侶門信徒をはじめとする参詣者で満堂の中、大谷光真門主の導師にて法要が勤められました。

    午後2時よりご真影は平素安置されている厨子から輿へとおさめられ、1時間半の間、門信徒はこれまで以上に間近にご真影を拝することができました。

    午後4時、輿は、雅楽の奏される中、裃をつけた門信徒の代表者や本願寺役職者と共に12人の僧侶が支え、御影堂を出て‘渡り廊下’を通り阿弥陀堂正面より南余間へと移りました。

    18日午前10時ご真影は阿弥陀堂南余間の厨子へ安置されました。法要が勤まり、門信徒の念仏の声が響きました。

    2日間にわたるご動座法要が厳粛な内にも賑々しく勤まり、この法要にあった門信徒一人ひとりがその喜びをかみしめました。

    これから本願寺は、向こう10年にわたるご影堂平成大修復を僧侶門信徒の懇念のもと完遂を目指します。そして、来る平成23年には親鸞聖人750回大遠忌法要が厳修される予定です。

                       有賀 良雄

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