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「公明党、創価学会以外の宗教団体と交流推進へ」 |
公明党が、支持母体である創価学会以外の宗教団体との交流を進める動きを見せています。政権を担う一角を占めることになった公党として、今までの創価学会一辺倒というマイナスイメージを払拭したいという思いがあるのでしょう。 10月7日全日仏の事務局へ突然3名の公明党国会議員が訪れたのだそうです。全日仏としては「お話をすることはない」旨を告げると、添付の「ご挨拶」(資料2)をおいて帰りました。その挨拶文の中には、次のように書かれています。 私どもは、信教の自由と政教分雛について、「公明党は、憲法第二十条で保障されている信教の自由を固く守り、そのため政教分離の原則を堅持してきたが、今後ともこれを守り抜くことは当然である。公明党は、今後いかなることがあろうとも、特定の宗教団体を擁護したり、特定の宗教団体を排斥したりすることは断じてない」ことを、内外に改めて明確に確認いたしました。貴団体をはじめ各宗教団体におかれましては、私どもの真意を御理解頂ければ幸甚であります。 しかし、言葉だけで信用しろと言うのは無理な話。第3者の誰もが見て信用できるような実績を踏んでからでないと聞こえてきません。 図らずも、この「ご挨拶」の中に、 しかしながら、世界平和の確立や文化の振興など有為な活動を推進しておられる貴団体をはじめ宗教界の皆様方とは、本来ならば公党として、広く御意見などを承る機会をお願いすべきでありましたが、従来心ならずも疎遠になっておりました。 とあります。それも35年間もです。 今回の自自公連立で、自民党からおだてられ、政教分離が自他共に認められたと思ったのでしょうか。体質がなんにも変わっていないのに、口で変わったと言われましても、信じることは無理というものです。 小林 泰善 |
資料1 公明党、創価学会以外の宗教団体と交流推進へ 公明党が支持母体である創価学会以外の宗教団体との交流を進める動きをみせている。宗教団体に交流の意向を伝える文書を届けたほか、立正佼成会の開祖、庭野日敬氏の葬儀には党幹部も参列した。連立政権参加を機に同党や学会に対するアレルギーを弱めようという狙い。臨時国会を前に「政教一致」批判をかわす意図もあるようだ。 同党は、庭野氏が4日に死去した際、神崎武法代表名で弔電を送った。10日の葬儀には、公明党の鶴岡洋副代表(参院議員)、創価学会の西口浩副会長(広報室長)らが参列。党・学会幹部が、他の宗教関係者の葬儀に出席したり弔電を送ったりするのは異例のことだという。 また、同党は先週、全日本仏教会や新日本宗教団体連合会(新宗連)に交流を求める文書を送り、この中で「公明党は政教分離の原則を堅持してきたが、今後ともこれを守り抜くことは当然。ご意見、要望をうかがう機会をお願いし、党の政策や政治に反映していきたい」と申し入れた。こうした交流推進の方針は14日の党常任役員会でも確認した。 (朝日新聞 1999.10.15) 資料2 御 挨 拶 謹啓貴団体におかれましては、時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素の公明党に対する御厚情に対し、衷心より御礼を申し上げます。 私ども公明党は、結党以来、「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」という中道主義の政治の実現を目指し、平和・福祉・環境・人権・教育を基調に、安心と豊かな国民生活の実現のために微力を傾けてまいりました。以来、公党として三十五年間にわたり歴史を刻むことができましたことは、公明党が国氏の皆様方や社会から一定の評価と役割を頂いているものと、深く感謝するものであります。 さて、昨年十一月、参議院議員と全国三千名の地方議員からなる[公明」と衆議院議員を中心とした「新党乎和」が合流し、新生「公明党」として再出発致しました。そして、去る七月二十四日、私ども公明党は、臨時党大会を開催し、中道政治をめざす「二十一世紀日本の改革プラン」と題する「基本政策」と新たな路線の選択を決定いたしました。 その際、私どもは、信教の自由と政教分雛について、「公明党は、憲法第二十条で保障されている信教の自由を固く守り、そのため政教分離の原則を堅持してきたが、今後ともこれを守り抜くことは当然である。公明党は、今後いかなることがあろうとも、特定の宗教団体を擁護したり、特定の宗教団体を排斥したりすることは断じてない」ことを、内外に改めて明確に確認いたしました。貴団体をはじめ各宗教団体におかれましては、私どもの真意を御理解頂ければ幸甚であります。 ところで、私ども公明党は、これまで各界・各層の諸団体の皆様方と様々な意見交換を行い、わが党の政策や政治に積極的に反映するよう努力をしてまいりました。 しかしながら、世界平和の確立や文化の振興など有為な活動を推進しておられる貴団体をはじめ宗教界の皆様方とは、本来ならば公党として、広く御意見などを承る機会をお願いすべきでありましたが、従来心ならずも疎遠になっておりましたことについては、大変申し訳なく存じている次第であります。今回、皆様方から御意見や御要望を拝聴する機会を是非ともお願い申し上げたく、わが党の政策や政治にもできる限り反映してまいりたいと考えております。 貴団体をはじめ各宗教団体の皆様方の格別なる御理解、御指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、貴団体の益々の御発展と御活躍を御祈念申し上げ、御挨拶と致します。 謹白 平成十一年十月七日 〇 〇 〇 殿 公明党代表 神崎 武法 印 |
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