6月25日総選挙が行われ、新しい政治の枠組みが決定されました。しかし、自公保の連立政権は議席数を大幅に減らしながらも安定多数を確保し、森政権は維持され自民党の野中幹事長も留任ということになるようです。
今後森首相がどんな発言を続けていくのかとても心配です。「神の国」発言をはじめとして明らかに間違ったことを言っても、言を左右に自己弁護し、まるで誤りを指摘する方が間違っているような強弁をしてはぐらかします。全く反省をせず、そこからは政治の理念も見えてきません。森さん個人の問題だけでなく、執行部全体の問題でありました。
全く反省せず、他を責めるだけの姿勢を見るにつけ、このような人たちが教育を語ることに空恐ろしさを覚えます。自民党には立派な見識をお持ちの方がたくさんいたはずです。その人たちはいったい何をしているのでしょうか。
また、選挙の結果、公明党は議席を減らしましたが、自民党は創価学会に大きな借りを作ってしまいました。創価学会の影響力に対してものが言える団体がなくなってきているような気がします。政治家にはそのことをしっかりと見極めていただかなければならないはずなのですが、状況は全く逆の方向に向いてしまいました。改正宗教法人法は、宗教団体のあり方を明らかにすることが目的だと当時の自民党は言っていたはずです。
政治が、一つの企業や宗教に加担するとしたら大変な問題です。
選挙が終わりましたから、政府は、「神の国」発言に対する宗教者の問いに真摯に答えていただきたいと思います。何度も申しますように、それは憲法の保障する信教の自由・思想信条の自由に深くかかわる問題であるからです。
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小林 泰善 |
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