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「IT革命」
  先日、7月13日(木)「かながわ労働プラザ」におきまして、戸塚法人会・青年会の主催による本年度の経営研修会がおこなわれました。講師に各企業や団体にIT導入のコンサルタントをされている(株)スプラムの竹内幸次氏をお迎えし、「IT(情報技術)でかわる企業戦略」をテーマに、21世紀を展望する示唆に富んだ講演をいただきました。

 パソコン・インターネットなどと申しますと、無機質な何かついてゆけない、難しいものと言う感覚を持ちやすいものです。しかし、先生の講義の中で、「インターネットは顔の見える商売なのだ」とおっしゃられていた会社重役さんの話が出てきました。
 それは、個人情報をより多く入手する事ができるのが、IT(情報技術)革命であると言うことです。「個人情報」と言うと人間関係が数字化されてしまうように感じますが、そうではなく。より多くの情報によりきめ細やかなサービスの提供ができるということでありましょう。情報の独占ではなく共有化だと思います。
 情報技術革命の波の中で、本当に問われてくることはなんでしょうか。れは、情報に翻弄されることではなく、IT(情報技術)革命を通して、今まで、思いもつかなかった人々との出逢いをひろげ、社会が絆を取り戻してゆく事ができるかどうかだと思います。
 どんなに技術が発達しても、人と人が会うことによって得ることのできる信頼や信用は失われることはないと思います。しかし、一方的な情報の独占による、封建的人間関係はいずれ崩壊してゆくことでしょう。自分の持っている技術や情報をより多くの人々との共有財産として活用してゆくこと。それは、情報を交換することにより人と人が出会うことが今まで以上に大切になり、また一人一人の人間性が問われる時代がくるということではないでしょうか。情報革命が人間性を問う革命であるととらえるとき、様々な分野における民主化に新たな段階が見えてくるのではないでしょうか。
 無機質な冷たい機械を通して、私たちが、その向こうの人間と出会う。人間が情報化され管理されてゆくのではなく。情報の向こうには発信してくれている人がいる、受け手がいる。そこを私たちがどのように受け止めてゆくのか。IT革命に軸足をおいた、情報開示や交換による人間関係を豊にした、より民主的な経営戦略が21世紀に問われているのでありましょう。
 それは、私たち仏教界においても共通するものであると思います。
 

 成田智信 




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