真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)は、宗祖親鸞聖人に贈られた「見真大師」の称号の使用を今後は見合わせることを決めた。
明治9年11月28日に、明治天皇より親鸞聖人に「見真大師」の大師号が贈られた。大師とは、「大導師」「大師範」の意味であり、本来は「国や帝王の師となるべきもの」という意味で使われた言葉であった。学徳の優れた高僧に対する敬称であり、後に高僧没後に朝廷から贈られる名前「諡号」(シゴウ)として用いられようになった。
真宗大谷派は、戦争協力を含め国策に追従した過去への反省の視点から、この度の「見真大師」の称号の使用をやめることを決定したと発表した。
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宮本 義宣
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参考: (6/30 15:01 asahi.com)
親鸞の「見真大師」称号、今後は使いません 真宗大谷派
真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)は、戦争協力を含め国家にのみ込まれた過去への反省から、明治政府が宗祖・親鸞に贈った「見真大師」の称号の使用を今後は見合わせることを決めた。7月1日からは、本山が信仰のよりどころとして全国の寺や門徒に授与する御影(ごえい)(肖像)に用いるのは「宗祖聖人」「親鸞聖人」の称号だけとする。
教団は自らの戦争責任を認め、国策に追従した歴史の批判を進めており、昨年は大谷暢顕門首が「周辺諸国にも惨禍をもたらした」と懴悔(さんげ)した。最近は僧侶(そうりょ)から「親鸞聖人は朝廷の弾圧を受けても信心を貫いた。その宗祖をしのぶのに、歴代朝廷が高僧に与えてきた大師号はふさわしくない」などという声があがっていた。
「見真大師」号は1876(明治9)年、太政官から、東西の両本願寺など浄土真宗の有力宗派に与えられた。両本願寺などが国に働きかけた成果という。 |
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