コラム33  01.12.01



『非戦平和への願い』リーフレット
配布について


    (東京教区布教団)青年布教使事務局では、11月11日から16日にかけて厳修されておりました築地別院報恩講の折、参拝された皆さまに『非戦平和への願い』というタイトルのリーフレットを配布させて頂きました。

    このリーフレットは、さる10月11日に開催された(教区布教団主催の)「青年布教使研修会」を受けた形で作成されたものです。研修会では、9月11日に発生した米国同時多発テロを受けて、当初決定していたテーマを急遽変更し、武蔵野女子学院多くの会場に一般学生を交えて熱心に討論が交わされました。当日は、1時間半という短い時間ではありましたが、一連のテロ行為そして報復行動に対する複雑な背景と諸問題点が浮かび上がり、同時に「一念仏者として、どう受けとめ、具体的にどう動いていくべきなのか?」という問いかけがなされました。それを受けて 後日、この研修会をただ1回の研修として終わらせてしまうのではなく、もっと広く一般の方々にもアプローチして、多方面からのご意見を聞かせて頂きたいとの強い想いから、このリーフレットを作成する運びとなりました。

    リーフレットのサブタイトルは、「今、我々に何ができるのか。共に学び、共に考えましょう。みなさまの声をお聞かせください」となっています。紙面の一部を投書用紙として参拝の方々に呼びかけさせて頂いた所、有難くも60余名の方々から貴重なご意見を頂戴いたしました。折しも、研修会当日はテロ発生から丁度1ヶ月、築地別院報恩講初日は丁度2ヶ月の節目に当たりました。(アフガニスタンでの報復行動も収束の気配を見せ始めている中、)時間の経過とともに、人びとにも様々な情報が行き渡り、色々な視点からの見方が出てきているようです。

    しかし、意見を頂戴して終わりということでは決してなく、ここから先、このテロ問題を始めとした現代社会における諸問題を、広く一般の方々と対話させて頂きながら、よりグローバルな視野で考え動いていける、ひとつのきっかけとしたいと思うことであります。 リーフレットをご覧頂いた皆さまには、引き続きご意見・ご感想などお寄せ頂ければ有難く存じます。

  
リーフレットをご覧になりたい方は、築地別院寺務所並びに別院内の東京教区教務所にお尋ね下さい。


隆 康浩 

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