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2001/12/16

 小泉首相の靖国参拝は「私的」?


 首相の靖国参拝を違憲とする訴訟が各地で起こされていますが、福田官房長官が政府として公式に「私的である」と明言しました。  公式参拝をにおわせていた小泉首相が、参拝間際になって言を左右にして公的私的の判断を明らかにしなかったのは何故だったのでしょうか。
 そして、何故8月13日ではなく今頃になって明確な「私的」の判断をするのでしょうか。国民の注目が、この件から離れてしまった今を選んだとしか思えません。政府としては、訴訟対策として首相の靖国参拝について私的であったということの手続きを踏んだと解釈できます。ようするに小泉首相の靖国参拝は失敗だったことを表明していると解釈するのは深読みのしすぎでしょうか。
 影に隠れたような記事ではありましたが、とても興味深い記事でした。

小林泰善

参考資料・『アサヒコム』 2001.12.13(12:38)



小泉首相の靖国参拝は「私的」
─ 官房長官明言 ─

 福田康夫官房長官は13日午前の記者会見で、今年8月の小泉首相の靖国神社参拝について「公的か私的か分けろというのであれば、私的参拝というしかない」と述べた。首相の参拝を、政府として公式に「私的」と明言したのは初めて。
 首相の靖国参拝を違憲などとする訴訟が各地で起きていることに関連して、政府としての見解を答えた。福田長官は「公式な制度にのっとったものではない。参拝が私的なものかどうかという区別があるのかどうかわからないが、公式でないのは確かだ」と述べた。
 政府は78年、政府の行事として参拝する場合か、玉ぐし料などの経費を公費支出した場合でない限り、私人の立場での行動と見るべきだ、とした統一見解を示している。今回の小泉首相の参拝は、供花料を私費で支出している。






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