02.04.16


クローン人間！？


　クローン人間！？
　現実の出来事とは思えない文章が目に飛び込んできた。

　「胚はアラブ富豪から　イスラム国で実験進行」
　アラブの富豪。想像もつかないほどのお金持ちのこと？
　イスラム国。神秘の世界。今いろいろなことが起こっているあたり？
　クローンを成功させたイタリア人医師が「イスラム国だからこそできた」と発言しているらしい。イスラムっていったい・・・と今こんな話題を出すのは故意？と思うのは勘ぐり過ぎだろうか。

　この記事の信憑性はさておいて、マンガや映画の世界のことだと思っていたクローン人間。 　クローン羊誕生の時も驚いたがあっさり世間に受け入れられていた感があった。
　羊が出来るならヒトも誰かがどこかで研究しているのだろう、と思ったが、こんなに早くやってしまうとは。

　たまたま最近見た弁護士もののテレビドラマで、亡くなった奥さんのクローンを作りたい夫とそれに反対する親族の裁判。というのがあった。当然、夫は裁判に負けた。裁判の後、夫側の弁護士が夫に「クローン人間は時間の問題ですよ」と言った。
　確かにそうなのだろう、しかし、出来るからといってやっていいのかな？と考えさせられた。

　クローン実験を成功させた医師や自分のクローンを望んだアラブの富豪は生まれてくるクローン人間がいのちを持っているという事を考えているのだろうか。今出来るからやってみよう、需要（クローン人間が欲しいお金持ち）と供給（クローン人間を作れる技術）が一致したから作っちゃえ、そんな部分が全くないと言えるのだろうか。いのちに対して安易過ぎはしないか。いのちを物としてみていないだろうか。

　いのちに対する重みを忘れて生きている私達のなかで、彼らは突っ走って目立っただけ。彼らの行為はは批判されてしかるべきだが、私達も自分の考えをもう一度確認してみるいい機会だとおもう。いのちが簡単にヒトの手で操作される今、政治家や科学者だけに討論をまかせていた自分に気が付いた。

　私のクローンなんて、考えられない。私は私１人。だからこそ、私なんだと思う。
　そして私は延々と続くいのちのつながりの一部分。
　私自身では操作できないいのちのつながりのなかで今生きている。
　不思議だなあ。
　みなさんはどうおもいますか？
いしかわちほ
戻る