12月8日は「成道会」です。
「仏教とはブッダになるための教えだよ」なんて、女子中高生に話すと、「げー何それ!?私たち洗脳されちゃうの?」なんて、容赦のかけらものない素直な反応に、最初の頃はショックを受けていたものの、最近ではサディスティックな心地よさを感じてしまいつつありました。でも、心のどこかでは・・・「今年の成道会、どこのお寺に行ってみる?・・・そうだ今週の『Tokyoウォーカー』で特集やってたよ」なんて会話が普通にされている未来を夢見て、クリスマスも影薄くなるくらい「成道会」を広めてやるぜといつしか心に誓っていたのでした。考えても見てください。「さとりの日」ですよ。もっと形式的に何かあってもいいようなものじゃない?
私の友人に話したら・・・「12月はクリスマスがあるしなぁ・・・別の月だったらよかったのにな」ってだからって何もしないのかよ?・・・それなら言うけど俺は「だからこそやるぞ!!」というわけで、うちの成道会は、宗門関係学校生徒及び卒業生コーラス/境内(ソフトに)ライトアップ/軽食喫茶といった内容で試運転でございます。
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「さとりの日」考
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はなまつり4月8日がゴータマ・シッダッタの誕生日なら、12月8日はブッダの誕生の日です。この日は釈尊の成道(転迷開悟)に思いをはせます。
ブッダ(漢字表記で「仏陀」)とは、インドの言葉で「目覚めた人」という意味になります。歴史上のゴータマ・シッダッタが、釈迦族の王子の身分を捨て、ネーランジャラー河のほとりの菩提樹の木の下で悟りをひらかれ、「目覚めた人=仏陀」となられました。ですから、仏教とはすなわち「歴史上の人物であるブッダが説かれた教え」であるといえます。
しかし、もう一つ忘れてはならない意味があります。
それは「仏教とは(我々が)ブッダになるための教え」なのであります。
釈尊の教えは八万四千の教えと呼ばれ、それぞれ受け止める側の機根(能力・タイミング)に応じて教えを説かれていますが、つまるところ「あなたも目覚める人になってください」という思いから説かれているのです。私たちは仏教徒でありますから、このことに思いを偲びながら、この日を心静かに、厳かに迎えたいものです。
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竹柴 俊徳
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