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コラム 04.03.16 



ルンビニ園、新マヤ堂完成


 釋尊生誕の地であるネパール国、ルンビニ園の「マヤ堂」が建て替えられ、昨年五月十六日のネパール国の仏誕祭に併せて竣工した。


 新マヤ堂は旧マヤ堂と構造が違っている。旧マヤ堂は往古よりある誕生寺基壇上に建てられた小祠(寺院)であり、内部にはマヤ夫人の右脇からお生まれになった釈尊生誕像が祀られていた。しかし新マヤ堂は、発掘調査によって露呈された誕生寺遺構をそのまま覆う方形の建物になっている。中には橋のような回廊が巡らされ、その上から遺構を見学できるようになっている。中央部には発掘調査で旧マヤ堂直下から発見された釈尊生誕地点を示す「マーカーストーン」が、そのままの場所に置かれている。また、そこから少し見上げるような位置に釋尊生誕像が安置されている、が、非常に見にくい。その訳を復興計画報告書に探すと、生誕像を旧マヤ堂の時と同じ高さと場所に安置したということのようだ。発掘によって地面が下がったので、結果、生誕像を見上げるような高さに安置することになったようだ。





要約すると、旧マヤ堂は「寺」だったが、新マヤ堂は「史蹟資料館」といった感じである。

以上
(レポート2004年2月/白川淳敬)