今回のつきじYBA(仏教青年会)公開講座は、3月6日(土)に「であい」というテーマで開催しました。築地別院の本堂を会場に、シンガーソングライターの小野寺あやのさんと山梨からでてきた3人組のバンド
WATER WATER CAMELに参加協力いただき、ライブコンサートを行いました。
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人と人との「であい」、音楽と人との「であい」、お寺と人との「であい」
様々な「であい」を今回の公開講座では来場者に感じてもらいたいと思い、開催に向けてがんばってきました。
この企画は、つきじYBA南荘泉会長の「お寺を身近な存在にしたい」という一言から始まりました。
かつて寺院は村や町の子供や若者、お年寄りが集まりコミュニケーションをはかる場として発展してきました。ところが、最近では、葬式・法事を行う場所として一般的に浸透し、なかなか若者が足を向けてくれないのが現状です。
そこで、「お寺は身近な存在」「いつでも行ける場所」というイメージを来場者に感じてもらい、そこから、広く世の中の人々に伝わっていってほしいという気持ちをコンセプトとして掲げました。それを元に、YBAができる一つの方法として、今回、築地本願寺本堂でのライブコンサート企画するに至りました。
とはいっても、当初は築地本願寺の本堂でのライブコンサートという途轍もない企画に、企画をした我々仏青会員でさえ、『本当にできるのだろうか』という不安でいっぱいでした。
実際、開催を迎えるまでには音響、照明、あるいは集客など様々な問題がありましたが、別院の職員の方々をはじめ、出演者関係の方々、音響関係の方々、仏青会員等々、いろいろな方々のご協力によって、なんとか当日を迎えることができた、という状況でした。
しかし、いざ、始まってみると、用意していた本堂中央の椅子席と両サイドの固定席が埋まるほどの人々(200人以上!)にご来場いただくことができ、その圧巻な光景は始まるまでの私たちの不安をすべて払拭してしまうほどでした。
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そして、ライブコンサートは、内陣の荘厳と外陣の広い空間が音楽と調和し、とても幻想的にな雰囲気の中開催されたのです。
ライブコンサート終了後、公開講座についてのアンケートを実施しました。
その回答では、「感じたことのない雰囲気で音楽が聴けて良かった」「幻想的な空間を体験することができた」などといった意見が数多く見受けられました。
その中で注目すべきだったのは、公開講座の開催前後の寺院のイメージを問う質問に対する来場者の回答です。
開催前は「堅い・暗い・地味」というイメージだったのが、開催後には「暖かく、気持ちの休まる場所」というイメージに変化したというのです。
これは仏教、寺院に対してマイナスのイメージを持っていた人が、今回の公開講座通して、音楽と出会う事で、そのイメージを変えてくれた、ということです。
これこそ、我々が企画したコンセプトが多くの人たちに伝わったことを示しており、同時に今回の公開講座が大成功だったことを裏付けるものであると思いました。
今後も仏教青年会では、今回のような活動を行っていきたいと思います。
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佐々木 貴宏 |
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