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04.04.01 



「築地別院新聞広告掲載」


 皆さん、3月21日、日曜日の読売新聞をご覧になったでしょうか。

 東京版の第11面に「心のオアシス築地本願寺」として本願寺築地別院の広告が5段抜きの大きさで掲載されていたのです。

 そこには築地別院の写真と簡単な紹介、ラジオ放送の案内、2011年親鸞聖人750回大遠忌法要修行のこと。また、東京都内にある本願寺派寺院名を列挙してありました。

 この新聞広告は東京首都圏都市開教対策本部が、都市開教推進の一環として実施したもので、3月21日の読売新聞に、東京教区の北中南3ブロックそれぞれの地域で、寺院名が市区町村別に記載された広告が掲載されました。

 これまで、築地別院が新聞やマスコミに登場するのは有名人や芸能人の葬儀といった場合が多く、近年では元X−japanのhideさんや勝新太郎さんなどの葬儀が大きく取り上げられました。その反面、普段の姿や活動が伝えられることは非常に稀なことです。今回のような新聞広告も宗門が進める「拓く伝道(ヒラクデンドウ)」の一環の表れなのでしょう。新しい試みとして大変素晴らしいことと思います。

 ただ、残念なことは今回の新聞広告のことが事前に東京教区内寺院に知らされていなかったことです。

 3月20日、21日は春季彼岸の真最中。春分の日と日曜日の連休ということで大変慌ただしく過ごしており、ゆっくり新聞を読んではいられませんでした。実際私も知人に教えられるまでこの広告に気づかずにおりました。

 以前に、築地別院がテレビで紹介されることがありましたが、そのときも教区内寺院には知らされませんでした。せっかく「関東におけるお念仏の教えの中心道場」である築地別院が新聞に掲載されるのであれば、お彼岸中でもあり、ご門徒との話題の一つにでも出来たのでは、と思うのです。

 これからの時代、寺院のあり方も様々となり、社会へのアプローチの方法も今まで以上に考えていかなければならなくなるでしょう。今回の新聞広告のような試みは大いに評価すべきことと思います。

藤井 芳弘