今回の参議院選挙により、自民党はますます公明党との関係を深めました。 与党が現有勢力を維持したのも、また自民党がかろうじて現有勢力に近い当選者を出したのも公明党のおかげです。
翌日のニュースでは小泉首相が公明党を訪れ幹部にお礼をする場面が報じられていました。 新聞の一面見出しには自民敗北という文字が踊っていますが、公明党幹部たちは小泉首相を満面の笑みをもって向かえていました。今回の選挙の勝者がだれであったかを如実に表している映像でありました。
1999年7月に自自公連立を画策した人々はこの日をどのような思いで見ているのでしょうか。 12日の朝日新聞夕刊「素粒子」には「死に体自民党」とまで書かれています。
このような状況下であるにもかかわらず(「あるからこそ」か?)政治体制には影響がありません。 小泉政権は維持され、自衛隊のイラク派兵は持続され、憲法改悪への歩みが強まっていくのではないかと思われます。
今回も感じたのですが国政選挙が、だんだん静かになってきているように思います。 ニュースや候補者の政見放送を積極的に見聞きしなければ、個人の段階まで選挙情報は入ってきにくくなっているように思います。 候補者の顔が見えなくなってきていると言うことです。 今の政治家は投票率を上げる努力を怠っているのではないでしょうか。 投票率が上がれば、確実に政治が変わります。政治家がそれを恐れているのだとしたら大問題です。 少なくとも低投票率で当選した議員には憲法改正は論じてもらいたくないというのが正直な思いです。
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2004.7.16 小林 泰善 |
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