避難所は毎日統廃合し、避難所暮らしの方は減少しています。家屋は危険立ち入り禁止の赤紙を貼られた建物も多くあります。しかし、注意の黄紙の家の住民は片づけが済み次第徐々に戻っています。復興した家庭とそうでない家庭の、地域内の温度差が心配です。
(現地写真)
1.物資
物資は足りています。テレビなどでは、一見物資が不足しているように見えますが、集まった物資の配分が現場の混乱や人手不足もあり、上手く機能していないだけであり、必要十分な物があります。よって、被災地ボランティアセンターなどに物資は送らないでください。
私が行った小千谷市では、コンビニも営業し、店内に物も豊富です。ライフラインもガスをのぞきかなり復旧しています。現地の方の話では「必要以上のご支援は、自立の妨げとなってしまうのではないか」と懸念の声も挙がっています。今後は義援金による後方支援が大切でありましょう。
2.ボランティア
11/8現在、被害のひどかった小千谷市・川口町両ボランティアセンター以外は県外ボランティアを募集していません。
又両センターも、土日は仕事量以上のボランティアが集まり、平日は逆に人手が足りない状況です。今月いっぱいは物資搬出や掃除などの仕事がありますので、お手すきの方は平日にお手伝いください。ただし雪が降る前の、今月いっぱいが活動の正念場だと思われます。
☆☆ボランティア活動に当たっての心得☆☆
○必ず事前にボランティアセンターへ連絡をしてください。
○食事や飲み物・宿泊場所や長靴などの道具、ゴミの始末
などは全て自分で用意することが絶対条件です。
そうしないとかえって迷惑を掛けることになります。
○ボランティア当日はボランティアセンターへ直接向かい、
登録をします。センターから仕事の指示がありますので、
それに従ってください。
センターを通さない個人活動はやめてください。
現地は刻々と復興しつつあり、毎日状況が変化しています。また少なくなったとはいえ、余震によってボランティアの受付を中止することもあります。現地へ向かわれる方は、必ず最新情報をHP等で収集してください。
3.交通
上越新幹線・上越線は未だ一部不通です。しかし、関越自動車道は一部1車線規制ながら通行できます。国道17号線も同じです。東京方面から車で現地ボランティアへ向かう方は、関越道でどうぞ。
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我々にできること。
1つには義援金です。
そして2つには献血。慢性的に不足している血液が、先の地震や台風によって更に不足しています。是非お近くで、献血をしてください。唯残念ながら、65歳以上の方や、お薬を服用されている方等は採血できません。
今は被災者の心のケアが必要になっています。ですが、難しく考える必要もないそうです。ボランティアセンターの掲示物によると、一緒にお散歩したり、お話相手といったことで良いとのことです。
義援金情報
被災地は今後雪が降ります。緊急に家屋修繕などの資金が必要です。信頼できる「日本赤十字社」の義援金にご協力ください。
◆義援金名 新潟県中越地震災害義援金
◆募集期間 2005年3月31日迄
(※被災者へ迅速に義援金をお渡しするため、
できるだけ年内の入金をお願いいたします)
◆受入口座 郵便振替口座
名 義 日本赤十字社本社
新潟県中越地震災害義援金
口座番号 「00130−1−41515」
☆郵便局窓口での取扱いに限り振替手数料は免除されます。
☆受領証が必要な場合、通信欄に「受領証希望」とご記入ください。
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菅原 智之
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