最近のニュース コラム
 05.05.01 


ダライ・ラマ法王14世が
本願寺を訪問



  中央チベット行政府の国家元首でチベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王14世(1935生)がこの4月8日から19日の12日間、日本に滞在され、4月18日には、京都西本願寺を参拝されました。

 この参拝について、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所ホームページには「法王は(日本で)最も重要な神社の一つである東京の明治神宮に参拝する予定です。また、4月18日には、東京へお戻りになる途中、日本で最も重要な僧院の一つである京都の西本願寺にも参拝に立ち寄られます。極めて重要なこの二つの霊地を巡礼することは、全人類のため、異なる信仰間のみならず、異なる仏教宗派間に調和と尊重をもたらしたいというダライ・ラマ法王の願いに沿ったものです。明治神宮の大神主と西本願寺の宗主がそれぞれ法王に接見する予定になっています。」と報じています。

 ダライ・ラマ法王の本山参拝に同行した東京教区僧侶によると、法王は総御堂で五体投地の作法で参拝され、書院でご門主とお会いになられ、飛雲閣でお斎接待を受けられたということでした。また、法王は会食中に日中問題の話題に触れられ「日本は中国に批判されてますね」と一言おっしゃったそうであります。同行僧侶曰く「幼少の頃、法王のお兄さんが築地本願寺に居住していたことがあり、訪れたダライ・ラマにお会いしたことがある」と言うことでした。


 ダライ・ラマ法王が数多い日本仏教各宗派の中から、浄土真宗本願寺派の本山を「日本で最も重要な僧院」として選ばれ参拝されたことは、浄土真宗の み教えの有り難さのみならず、み教えを喜ぶご門徒僧侶、また教団を支えるあらゆる方々すべてを高く評価されてのことと率直に喜びたいと思います。



白川 淳敬