最近のニュース 社会
 05.05.16 


9map『SMILE』



  世界中の子どもたちが笑い合えるように・・・
「非暴力による平和を実現する」願いをこめたオリジナルソング『SMILE』が今、全国にじわりじわりと広まりつつあります。5月初旬に全国で開かれた憲法関連の集いで耳にされた方も多かったのではないでしょうか。

  この歌は滋賀県大垣から生まれました。そしてその中心になったのは、浄土真宗本願寺派僧侶、大平一誠さんです。
大平さんはお寺の青年会(覚成寺フレンズ)でも以前から平和を考える催しを続けている他、地元大垣で「9条の会・おおがき」などの市民活動でも中心になって活躍しています。
その大平さんがお寺のウェブサイトを介してミュージシャンのウチダトモヒロ氏と出会い、交流する中で、自分たちの平和への思いを伝えて広げる歌が欲しいね、メッセージを直接訴えるのではなく、心を伝える歌が。じゃあ、自分たちで作ろう、と生まれたのが『SMILE』です。

レコーディングに参加したのは総勢460名!大阪・岐阜・名古屋・東京の四会場に分かれて収録されました。特に地元大垣レコーディングでは実に300人の老若男女がつどい、地元紙にも大きく報じられました。
http://9map.net/report/50129/20050129pm.htm
東京レコーディングには、ポストエイオス会員も参加しています。

ここに集った人たちは「9map(くまっぷ)」と名付けられました。「9map」とは、「憲法9条の平和の理念をもとに作られた歌に集まる人々(9条、music、assemble、people、の略)」のことで、年齢・性別・国籍・宗教を超えて集まった、歌が大好きな人々の集まり、という意味を持ちます。レコーディングに参加した人だけではなく、歌を聞いてくれた人、CDを買ってくれた人、共感してくれた人、みんなが「9map」の一員と考えられています。

CDは今年の3月20日に発売開始されました。販売価格1,000円。そのうち100円がイラクの子どもへの医療援助に寄付されます。
『SMILE』のカップリング曲『静かなる星』は、劣化ウラン弾の健康被害に苦しむイラクの子どもたちをイメージして作られました。テレビには映らない死に行く子どもたちが、イラクをはじめ世界中にたくさんいることを知ることで次の戦争を止めたい…そんな願いが込められた心に響くバラードです。

『SMILE』は素人の歌です。お世辞にも上手とは言えません。でも、歌声から笑顔がこぼれだしているのは感じていただけると思います。歌から笑顔が、そして参加している一人一人の平和への思いが拡がっていきます。ぜひ、一枚手にしてください。聴いてください。笑ってください。

◆CDの購入方法など詳細は、HP <http://www.9map.net> をご覧ください。

尚、大平一誠さんは先日発売された、憲法9条で遊んでみた本『SOWING NINE 9をまく』(大月書店 本体価格999円)でもマイケル・シャクソンとして紹介されています。この本もお薦め。


松本 智量