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 06.12.01 


布教所3ヶ寺開設

 築地本願寺内に本部を置く東京首都圏都市開教対策本部は今年度に入って、以下の3ヶ所の布教所を開設した。

【6月1日付】
●川口布教所・善行寺
    所在地 埼玉県川口市長蔵3−17−10
    電 話 048−295−4646
    専従員 吉井誠光(石川教区羽水組善行寺衆徒)
    最寄駅 戸塚安行駅(埼玉高速鉄道)より約600m
    HP  http://www.zengyoji.com/

【7月1日付】
●藤枝布教所・信成寺
    所在地 静岡県藤枝市青南町1−4−21
    電 話 054−637−0909
    専従員 寺本一道(東京教区都留組福源寺衆徒)
    最寄駅 藤枝駅(JR)より700m
    HP  なし

●つくば布教所・光善寺
    所在地 茨城県つくば市谷田部2226 2−202
    電 話 029−836−0325
    専従員 塚田敦史(山陰教区江津組光善寺衆徒)
    HP  http://tsuka-bozu.jp/
    ※現在布教所建設中(平成19年完成予定)につき仮
      事務所で活動中。

 これで、現在東京首都圏都市開教対策本部が所轄する布教所は東京都2ヶ寺、神奈川県7ヶ寺、千葉県5ヶ寺、埼玉県4ヶ寺、茨城県3ヶ寺、静岡県2ヶ寺の合計23ヶ寺になった。

 布教所はそれぞれの宗教活動を通して寺院になるべく組織体としての基礎を固め順次非法人教会や宗教法人として宗派に包括されていく。
 最近では元三ツ境布教所が5月に非法人教会「徳蔵寺教会」(東京教区神奈川組)として宗派と包括関係を結んだ。

 昨今、行政は寺院に関する規制は厳しくなり、特に宗教法人格を持たない布教所にとってはますます厳しくなってきた。
 例えば墓地用地の取得にしても、以前はその土地を担保にして借り入れをして墓地開発が出来たのだが、最近では墓地用地に担保が設定されていると墓地としての認可が下りない。
 大きな資本をもって用地を買い取らなければ墓地が出来ないと言うことである。
 行政単位によってよってその見解は違うが首都圏のはその方向になっていくだろう。

 年々寺院や布教所を取り巻く環境は変化していく。前はこうだったという発想は通用しない。
 また拠点の立地によって条件が違い、周辺居住者の年齢層、町自体の年齢、周辺寺院数の多少などによって居住者の宗教意識が異なってくる。
 設置して間もない頃は地域習慣や業者の要望に振り回されることがあるが、地域の要望にほどほどに応え、言わなければならないことは地域に迎合することなく言い、正しい浄土真宗を伝えていくことが大切だと思う。
 これは布教所ばかりでなく一般寺院にも言えることである。


 白川 淳敬