声 明 文
タン・シュエ上級大将
ミャンマー連邦国家平和開発評議会議長
私たち、日本の仏教者及び仏教団体は、現在のビルマ情勢、及び僧侶・市民の平和的な抗議行動が暴力によって弾圧を受けていることを危惧し、ミャンマー政府に以下のことを申し出致します。
今年の8月の政府による突然の燃料価格の大幅な引き上げによって、国民の生活はさらに困窮を極めることになり、この状況は多くのビルマ市民に政府に対する行動を引き起こすことになりました。9月に入ってからは、民衆の疲弊した生活をみるにみかねた僧侶たちもまた、抗議行動に立ち上がりました。
それは生きとし生けるものの安寧を希求する僧侶たちの、宗教的動機に基づく実践であり、その方法も極めて平和的なものでありました。しかし、それに対して軍事政権は、ビルマ国軍を使って一部の僧侶らに暴行を加え逮捕拘束し、強制的に還俗させる行為を続けています。
こうした軍政の暴力を使った強硬姿勢に対して、僧侶たちは軍政指導者に反省を促すため、軍政指導者からのお布施を拒否し仏教儀式を執り行わないという覆鉢行を行うことで、抗議の意志を示し続けています。私たちは仏教者として、ビルマ全土で行われているこの覆鉢行を重く受け止めます。
今後の軍政の出方への懸念が強まる中、人々の苦しみの原因を取り除くために圧倒的な暴力に立ち向かい、恐怖の政治から慈悲の政治への転換を身をもって教え諭しているビルマの僧侶たちの行動は、ビルマの未来のみならず、仏教の未来をも大きく切り開くものであります。
人々を導く僧侶たちの行いが政府によって規制されるということは、すなわち民衆が心の拠り所を失うことであります。熱心な仏教徒が多いビルマにおいて僧侶が仏教者としての行いを実践できないとなると、民衆はより多くの苦難を抱えることになるでしょう。
私たち日本の仏教者は、ビルマ政府が民衆や僧侶らの平和的行動を暴力によって抑圧しないこと、平和的な手段によって対応することを要求致します。
ビルマ僧侶の平和的民主化運動を支持する会2007
在日ビルマ人の悲痛なる叫びと、全く人影の見えない大使館。軍事政権への有力援助国である日本。
経済制裁は弱い人々のいのちを奪うことにつながります。実際イラクでは湾岸戦争後の経済制裁によって多くの子どもが死んでいます。北朝鮮でも同じ事です。
しかしビルマはそれらの国と違い、自然が豊かなのです。経済制裁で飢えるということはありません。もちろんワクチンなどの援助は続けるべきですが、権力者の懐を潤すだけの援助は即時中止すべきでしょう。
軍隊・権力、そして金。人はそれを求め、それに溺れ、自ら人間であることを放棄し、獣に落ちぶれていく…。誰もが無邪気で素直で優しい子どもであったはずなのに。
悲しい生きものである人間。そして人間の私。いつ被害者になり、加害者になるかわかりません。落とし穴はほらそこに…。
軍事政権が非暴力で声を上げている国民の思い聞き、即座に暴力を止めることを望みます。非暴力のものに暴力で対応することは本当に恥ずかしいことです。そして約束を守り民主化へのプロセスを進めていくことを願ってやみません。
合掌
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